バイクは排気量ごとに必要な免許の種類が違います。また、排気量だけでなくAT限定と区別することでバイク免許は7種類に分類されました。

これからバイクの免許を取得したいのであれば、免許の種類を把握し「自分はどの免許が必要なのか」考えてみましょう。

バイクの免許を取るぞ!どの免許を取ればいい?

バイクに乗りたい・免許を取得したい!と思う動機は人それぞれです。アニメや漫画をみて感化された、子どもの頃にオートレースをみて憧れたなど十人十色だと思います。

思い立ってすぐに教習所に行く人は少ないですし、バイク雑誌で憧れのバイクを眺めながら「いつ頃取ろうかな」とか夢をみている時間が長い人の方が多いでしょう。私の場合は「仮面ライダー」がきっかけで、大人になったら絶対にバイクの免許を取りたい!と夢見ていました。

とはいえ、バイクの免許は種類が増えているので、初心者さんは、どの免許を取得すればいいのか迷うことでしょう。
私が最初に取得したのは中型免許、自慢じゃないですが一発合格です!

その時の教官が「元白バイ警官」で、教習の間に「大型はいいよ~、楽しいよ〜」とささやかれ、中型免許取得後すぐに大型にチャレンジしました。

「最初から大型取ればいいのに」と思われるかもしれませんが、自分が乗りたいバイクが中型だったので、大型を取ることは頭にはありませんでした。

休憩時間中に大型にタンデム(二人乗り)させてもらったことや、教官の運転はため息がでるくらいにキレイで「大型にも乗りたい」と思ったのがきっかけです。

通勤にはヤマハTZR250、ツーリングには同じくヤマハのドラッグスター1100を乗り回していました。
どちらにも、それぞれに楽しさや魅力があるのでどちらがいいと決めるのは難しいです。

好きなバイクに乗るには、どの免許が必要なのかを考えれば方向性も決まるので、まずはどんなバイクに乗りたいかをイメージしましょう。

さて、今回はバイクの免許区分と、区分別免許で乗れるバイクについて解説します!
バイク免許は、自分がどんなバイクに乗りたいのかをある程度イメージしてトライしてみましょう!

バイクの免許って何種類あるの?免許の区分を解説!

バイクの免許は大きく分けると4種類あり、これにAT限定を加えると7種類になります。
まずは、基本となる4つの免許について解説しましょう。

原付免許

スクーターに代表される50cc以下のバイクを運転できる免許。
自動車免許に自動付帯されていて、運転免許試験場では適性検査と学科試験のみで取得できます。

小型限定免許

125cc以下の小型バイク限定免許で、「小型限定普通二輪免許」「AT小型限定普通二輪免許」から選べます。

中型(普通二輪)免許

排気量400cc以下のバイクを運転できる(原付・小型含む)免許です。原付免許・小型限定免許では運転できません。

大型二輪免許

400㏄超のバイクを運転するためには大型免許が必要です。原付免許・小型限定免許・中型免許では運転できません。

超簡単に取れる!原付免許!

排気量は50㏄、取り回しやすく女性や中高年でも運転しやすいスクータータイプが運転できます。
小回りも効くので、バイク便や出前バイクとしても活躍しますが、高速道路の運転ができない、タンデム禁止などの規制もあります。

試験場では実技試験はなく、適性検査を受けたのちに学科試験を受ければ交付されます。
維持費が安いのでコストパフォーマンスが高く、取得費用8,050円と気軽にチャレンジできるのが魅力です。

原付バイクの楽しみ方

原付バイクの魅力は初期費用の安さです。車を所有するよりも、燃費も良いですし駐車場を探しやすいなどメリットがあります。

自転車よりも行動範囲も広いですし、手入れも簡単で買い物や通勤・通学とオールマイティに乗り回せます。

ヤマハ ビーノ

丸形ヘッドライトとパイプハンドル、コンパクトなボディで女性に人気のモデルです。
アイドリングストップや充電ソケット付きで、環境にも優しいと人気です。

スイカヘルメットで全国を回る「出川哲朗の充電させてもらえませんか?」では、イービーノが利用されています。通勤や通学に丁度いい、ちょい乗り向けのバイクです。

スズキ アドレス

シャープでスポーティ、フロントを覆うようなデザインは男女問わず人気です。
燃費の良さはスズキ独自のSEPエンジンによるもので、メットインスペースにはフルフェイスも収納できます。

街乗りはもちろん、通勤や通学にも大活躍。ステップスルータイプには、前後にコンビニフックやフロントトランクが装備されているので買い物にも便利です。

通勤通学にオススメ!コスパ◎の小型限定免許!

125cc以下のバイクが運転できる免許です。
高速走行はできませんが、免許取得して1年後にはタンデムができます。

小型限定免許の取得費用は、約5万円から20万円ぐらいです。適性検査や学科試験の他に実技試験で合格しなければ、免許を取得できません。

小型限定免許からAM限定免許も取得できるようになっています。ただし、AM限定免許ではMTバイクの運転ができませんので注意しましょう。

小型バイク(原付二種)

原付バイクよりもデザイン性が高く、おしゃれな車体があるので「気軽に走りたい」「日常生活で乗り回したい」方におすすめです。

日帰りツーリングで温泉、下道を走って美味しいグルメ探しなど、ちょっと出かけたいときには小型バイクが楽しいですよ。

ホンダ CB125R

ホンダバイクの代名詞CBシリーズの性能を、そのまま小型バイクに盛り込んだのがCB125Rです。
スポーツ走行を楽しみながら、気軽に街乗りに出かけられるフットワークの軽さが魅力です。

小型バイクでツーリングまでは無理じゃない?なんてことは全くなし!高速走行はできませんが、のんびり気ままにソロツーリングするには最適なバイクです。

ホンダ スーパーカブC125

50㏄ではパワー不足で一般道でもたついてしまう、でもスーパーカブに乗りたい!そんな人におすすめしたいのが、スーパーカブC125です。

排気量も高いので、坂道で速度が落ちることもなく一般道でも車の流れに乗りやすいといいことばかり。スーパーカブらしさを残しつつ、スタイリッシュなデザインに仕上がっているのも、街乗りにふさわしいバイクです。

バイク免許の王道!中型(普通二輪)免許!

教習所でも一番人気の中型免許は、400㏄以下のバイクならどの排気量も乗りこなすことができます。高速走行やタンデムも可能で、サーキット走行、ツーリングなど幅広く楽しむことができるバイク免許です。

AT限定普通二輪免許で運転できるビッグスクーターが発売されたことで、より需要が高くなりました。バイクの中型免許取得に必要なのは約13万円程度で、AT限定普通二輪は少し安く、11万になります。

中型バイクの楽しみ方

大型バイクより気軽に運転できることや、高速運転ができることで小型バイクよりも行動範囲が広くなるのが魅力です。
長時間の走行でも疲れることはありませんし、仲間とのツーリングや、一泊旅行も楽しめます。

ホンダ Rebel 250

バイクのスタイルを重視した人気クルーザーがレベル250の魅力です。
一見大きく見えますが排気量は250㏄、誰が乗ってもぴたりと決まる美しいスタイルが幅広いライダーに受け入れられています。

見た目にアメリカンっぽく見えるのも、いままでになかった新しいバイクとして話題になりました。走行の安定性や快適な乗り心地は、初心者にも扱いやすいのでおすすめです。

ホンダ CB 400

ホンダのロードスポーツバイクとして、多くのバイカーを魅了するホンダCBシリーズ。
ハイパワーながら初心者でも乗り回しやすいエンジンで、低トルクから高トルクにスムーズに移行するのでなめらかな高速運転ができます。

カワサキのNinja400・スズキのGSR400と比較されることが多いですが、実用性やハンドリングの快適性。
長時間走行にも疲れ知らずのポジションと大型ライダーも納得、中型バイクの金字塔です。

どんなバイクも乗車OK!大型二輪免許!

400cc超のバイクが運転できる免許ですが、18歳以上でなければ免許取得できません。
最近は教習所でも大型二輪免許取得ができるようになったので、大型免許取得者も増えています。

モンスター級のバイクを運転するには、高い技術力を必要とするため、中型二輪免許取得後にチャレンジするのがおすすめです。

費用は10〜15万程度です。中型二輪免許や普通自動車免許を持っている場合、費用が割引になる教習所もあるようです。

大型バイクの楽しみ方

バイクが大きくなればエンジンの回転数が大きくなるので、振動も少なく疲労感が軽減されます。
駆動性能が高いので高速道路での走行が格段に楽になるだけでなく、二人乗りも排気量が大きくなるほどに安定感があるのでスムーズです。

スズキ KATANA

「刀(ブレード)」にふさわしい、日本刀の造形美を感じさせるデザインは大和魂を感じます。
一見スポーツバイクのような外見ですが実は、KATANAのデザインはドイツ人デザイナーによるもの。

走行に関しては癖がなく運転がしやすいのが魅力。ロングツーリングでも疲れ知らず、ライダーに負担をかけないところも魅力の1つです。
また、シンプルなボディだからこそ「自分らしさ」をカスタムで表現できる楽しさがあります。

ホンダ ゴールドウイングツアー

ロングツーリングに適した標準装備、快適性を求めたツアラーです。
国内最大排気量(1,833cc)、390kgと大きくて重いイメージが先行しますが、高速走行がめちゃめちゃ楽ちん。

2泊3日の荷物が全部ラゲッジスペースに収まる、USBポートがリヤトランクには標準装備されている「旅好き」にはたまらん仕様です。

街中では窮屈感はありますが「旅行が好き」「バイクで旅を楽しみたい」などアクティブな方におすすめです。

まとめ

自分がどんなバイクに乗りたいのか、バイクでどんなことがしたいのかをベースに決めるのがおすすめです。ちょっとした趣味でバイクを楽しむのであれば、小型二輪免許があると生活の幅が広がります。

本格的な趣味でバイクを楽しむのであれば、先ずは中型免許にチャレンジしてみるのもいいでしょう。

バイクの楽しさがどんどんわかるようになれば、ビックバイクにも乗りたくなるので、その時にはぜひ大型二輪免許にもチャレンジしてください。

いきなり大型にチャレンジすることもできますが、バイク免許は「急がば回れ」。
安全に楽しくバイクライフを楽しむためにも「背伸びをしない」ことが大切です。