夏のバイクは熱中症に注意!バイク乗りの熱中症対策をご紹介!

夏は暑いものですが、ここ数年は5月から暑さが厳しくなっているので早い段階での熱中症対策が重要になります。

「熱中症になったことがないから」と高を括っていると命の危険にも繋がりますので、熱中症について正しい知識を持ちましょう!

夏場のツーリングで怖い熱中症。事前の対策が肝心です!

バイクに季節は関係ない!走りたい時にバイクに乗りたい!そんなわがままライダーの皆さん!
新緑が眩しい季節になると、夏ならではの真っ青な空や眩しいほどの絶景が恋しくなりますよね。

週末には目当ての場所までロングツーリング計画を立てる人もいるのではないでしょうか。
夏の海岸線をバイクでひたすら走ったり、花火などのイベント情報を聞いたら仲間を誘って出かけたりと計画を考えるだけでワクワクしますね。

蓼科スカイラインは最高の映えスポット!写真が好きなので、ここに来るとシャッターチャンスが止まりません。
有名なビーナスラインもいいですが、澄んだ空気が最高の蓼科スカイラインからは白樺湖の絶景も楽しめます。

ですが、楽しいだけで終わらないのが夏場のツーリングです。
特に注意したいのが熱中症!

主な症状として「めまいやふらつき」「頭痛や吐き気」などがあり、運転中にこのような状態になると大事故を起こしてしまう危険性があります!

大好きなバイクは健康第一で楽しく運転したいですよね。
まずは熱中症の症状についてやライダー向けの予防策、万が一の対策までをまとめてご紹介します。

熱中症対策なくして、夏のツーリングは楽しめません!夏だからこそ楽しめる極上のツーリングを熱中症対策しながら楽しみましょう。

対策①:こまめに休憩&水分補給

熱中症対策として一番有効的なのは、こまめな休憩と水分補給です。
ソロツーリングもグループツーリングも、ある程度のルールを決めておくとトラブルは起きにくいです。

夏場は特に休憩を多くすること

通常のデスクワークでも、2時間に1回は立ち上がり動くのが大切!
炎天下のツーリングであれば、1時間から1時間30分ごとに日陰でしっかり休憩をしましょう。

目的地が近いと少々無理をして走ってしまいますが、それが負担になり、帰る頃には体が重い・眠いなどの熱中症と思われる症状が出てきます。場所によっては「コンビニがない」なんてこともあるので、自動販売機やコンビニがあったら「とにかく休む」ようにするのもオススメです。

自分はスポーツドリンクを凍らせたものを1本、ボディバッグに入れて走っています。
いい塩梅に溶けると冷たいものが飲めますし「のどが乾く前に水分補給する」ことで真夏も熱中症知らずで走っています!

塩分の控えすぎは危険!

「スポーツドリンクは苦手……」という人もいますが、夏のツーリングは塩分補給が大切!
「塩分チャージタブレッツ」のような、ラムネタイプをポケットに入れておくのもオススメです。

塩分だけでなく、クエン酸とブドウ糖が同時に摂取できるので、体をアルカリ性に傾けて疲労を回復します。

水と合わせてもいいそうですが、炎天下でのツーリングの熱中症対策としてはスポーツドリンクと合わせての摂取がオススメです。

スポーツドリンクの塩分は0.1〜0.2%に調整されているので、熱中症対策としては不十分なため、「塩分チャージタブレッツ」をあわせて摂ることで十分に効果を発揮します。

水であれば100mlに対してタブレット2粒が適正とされているので、スポーツドリンクの量とあわせて一緒に口にしてください。

対策②:熱中症対策グッズを使う

水分補給は熱中症対策の基本!それにプラスして、暑さ対策グッズを使うのもオススメです。
走っている時は気にならなくても、信号待ちや渋滞に巻き込まれると車の熱が向かってくるのでキツイ……。

そんな時には、熱中症対策グッズで爽やかな気分を楽しみましょう。
ここでは個人的に「オススメなグッズ」を簡単に紹介します。

メッシュジャケット

暑くてもケガから体を守るには長袖が必要!Tシャツだと汗でべたつきますが、メッシュジャケットなら通気性も抜群で涼しい!
冷感インナーと合わせて着用すると、風を切ってスッキリします。

▼メッシュ生地のグッズについて、詳しくはコチラ▼
バイク女子必見!!暑い夏をメッシュ素材のアイテムで乗り越えよう

ネッククーラー

水で濡らすだけでひんやりして気持ちいい!デスクワークにも大活躍のネッククーラー。
「暑いとすぐにぬるくなる」ので好きじゃない人もいるのでは?実は、フリフリすると冷却効果が戻るんですよ。

▼冷感素材グッズについて、詳しくはコチラ▼
暑い夏を冷感素材のアイテムで乗り越えよう!インナーやバイクグローブ、冷感マスクなど多様なグッズが豊富

空調ウェア

なんだそれ!と驚くかも知れませんが、建設現場の方々には必須アイテムらしい便利ウェアがあります。

ハンディファンってありますよね?あれがジャケットやベストについている感じのウェアです。
おしゃれなデザインも増えているので、チェックしてみましょう!

▼空調アイテムについて、詳しくはコチラ▼
暑い夏を空調アイテムで乗り越えよう!バイカー向けにもおすすめされている優れもの

対策③:トンネル、渋滞などの熱のこもるスポットを避ける・涼しい時間帯に出かける

便利グッズを上手に使うことで、夏の暑さにも負けずにバイクを楽しめますが、出かける時間やスポットなどにも注意を払いましょう!

ツーリングに出かけるなら早朝!

日が高くなれば、暑さもどんどん厳しくなっていくので、ツーリングに出かけるのであれば早朝をオススメします!

必ずしも遠出するだけがツーリングではありませんから、近場に道の駅があれば走って一息入れるだけでも楽しめます。

暑さが厳しくなるのは8時過ぎ、それまでに帰宅できるように往復2時間程度のスポットを探しておきましょう。海が近い人は海岸線を走ったり、山までは遠くても公園などがあるなら森林浴ができる場所までバイクを走らせてみてください!

真夏のトンネルは危険!

夏休みにもなると、一気に交通量が増えるので観光地にツーリングに出かけるときは「トンネルに注意」です。

交通量が多ければ、その分トンネル内の温度が上がるのでめちゃめちゃ暑くなりますし、逆に交通量が少なければ涼しいわけですよ。

山手トンネルや関越トンネル・飛騨トンネルはシーズンによっては混む具合が半端ないので注意!
渋滞情報を確認しながら、ツーリングルートを変更するなど、臨機応変に走るのがバイクの熱中症対策です。

対策④:体調を整える・朝ごはんを食べてからバイクに乗る

暑さ対策で大切なのは体力作り!ライダーの中には「バイクには乗るけど歩かない」という人も多いのではないでしょうか。
適度な運動で眠っている筋肉を働かせ、暑さを吹き飛ばす強靭な体を作りましょう。

体つくりの基本!朝食はしっかり食べよう

ダイエットと称して、朝食を食べなかったり「置き換え」などで済ませていないでしょうか。
そうでなくても、暑い夏は食欲が落ちてしまうので「朝食は食べない」「コーヒーだけ」で出かけてしまいます。

就寝中に奪われてしまった水分や塩分は、しっかり朝食を食べれば補給できますが、食事をせずにコーヒーだけやスープだけでは十分ではありません。

1日のエネルギー源となるタンパク質や水分が体にないまま出かけてしまうと、降り注ぐ太陽に照らされ疲労感が強くなります。

朝食は熱中症対策だけでなく、健康な体を維持するためにも必要です。時間がないと言わずに、早起きして朝食を食べるようにしましょう。規則正しい生活をするだけでも、熱中症対策になります。

運動不足解消!早寝早起きしよう

早寝早起きの習慣をつければ、朝食もゆっくり食べられるのでエネルギーがチャージでき、熱中症の予防にもなります。
余裕があれば、早朝ウォーキングで体力作りもできて一石二鳥ですね!

早く寝れないからといって早寝するためにアルコールを飲むのは睡眠の質が悪くなるのでオススメできません。
それでも暑い時期には特にビールが飲みたい!という方もいるかと思います。
アルコールを摂取する際は、脱水症状を引き起こしてしまうので飲みすぎないように気を付けることと、必ずアルコールを飲む際は水やアルコール以外の飲み物も一緒に摂取することを意識しましょう。

コラム:周りの人が熱中症になってしまったら?

同じ時間に一緒に行動をしても、全員が熱中症になるわけではありません。
寝不足や体力不足、体調などの要因が複雑に絡み合うことで起こってしまうのです。

マスツーリングで仲間が熱中症になってしまった、PAで熱中症になっている人を見かけたら積極的に声掛けしてください!

自分も一度熱中症になりかけた時、見知らぬライダーに親切にしていただき、無事に帰宅できたことがあります。
見て見ぬふりをするのが一番良くないことです。

体調が悪そうな人がいれば「歩けますか?涼しい場所に移動しましょう」と声をかけてください。
意識があり、歩けるようであれば移動を手伝い、風が入る涼しい場所に座らせます。

話ができる状態であれば、スポーツドリンクをゆっくり飲んで30分から1時間程度休めば回復します。

「めまいがする」「頭が痛い」「自力では歩けない」となると、かなり危険なサインです!
本人が断っても救急車を呼んでください。

「熱中症で救急車は恥ずかしい」「こんなことで呼ばなくていい」大体の人はそう言って断ります。症状がどうなのかを素人が判断するのは危険なので、救急に連絡をして状態を伝え到着を待ちましょう。冷えたペットボトルで、首の動脈辺りを冷やしてあげるのも効果的です。

まとめ

夏のツーリングは熱中症対策をしっかりして出かければ、楽しいことがたくさんあります。

夏でなければ見れない、上高地から見る穂高連峰や北欧に来たかのように美しい立山黒部アルペンルートに山梨県茅ヶ岳西麓のひまわり畑。

疲れなんて吹き飛んでしまうくらいに美しく素晴らしい光景を、熱中症対策をして万全な状態で楽しみましょう!