「バイクに乗るのは、カッコいいから!」
そんな気持ちを、バイク乗りなら一度は抱いたことがあると思います。
しかし、「真のカッコいいバイク乗り」とは、一体どのような人なのでしょうか。
運転が上手い人? 大型バイクに乗っている人? ファッションがオシャレな人?
というわけで今回は、女性社員2人(えぬとAYNさん)で「カッコいいバイク乗りの特徴」について真面目に話し合ってみました。
世間の女子からは「カッコいい」「危ない」「お金がかかりそう」と色々な意見が集まるバイク趣味。
女性ウケすることが全てではありませんが、今日から少しでもカッコいいバイク乗りを目指してみませんか?
目次
【今回の登場人物】
えぬ:免許はないが、バイク乗りの父とよくタンデムをしていたので理解はある。
AYNさん:現役のバイク乗り。愛車はスズキ イントルーダー250。
「カッコいいバイク乗り」のイメージについて話し合う
早速、えぬとAYNさんで「カッコいい」バイク乗りのイメージについて話し合ってみました。
えぬ:「バイク乗りのカッコよさ」と一口に言っても、色々ありますよね。
ファッションがおしゃれな人、バイク自体がカッコいい人、お人柄がカッコいい人と、それぞれの「カッコ良さ」があると思うんですけど……。
AYNさん的には、「こういう人がカッコいい!」っていうイメージとかあります?
AYNさん:うーん、「カッコいい」って感じるとしても、「どんなシーンか」っていうのもけっこう大事かも。
「一緒にツーリングに行ったとき」とか、「ツーリングで走ってる途中でチラッと見かけたとき」では、カッコよさを感じる部分が違うじゃん?
道の駅で休憩でバイクを止めて降りた後とかだと、他の人への気遣いとか、バイクを大事にしてる姿が見えるから、そういう瞬間を見ると「カッコいいな~!」って思ったりするし。
えぬ:なるほど!私はいつもお尻に乗せてもらうだけなので、ちゃんと分かってなかったみたいです(苦笑)
確かに「一緒にいるとき」「走ってる最中」「止まった後」では、それぞれ感じる「カッコよさ」にも違いがありますね。
ふむふむ。「カッコよさ」一つとっても、いろいろな種類があるようです。
一個一個、掘り下げていきましょう!
やっぱり、道の駅などで大型バイクを見ると憧れる!?車種に対してのカッコよさ!
えぬ:前にタンデムでAYNさんと一緒にマスツーリングに連れて行っていただいたことがありますけど、そのときの道の駅の駐車場、凄かったですよね。
こう、休憩してるライダーさんのバイクがずらーっと!(両手を広げる)
AYNさん:あのときは凄かったよね。道路から入ってくるバイクをみんなちらちら見てたし。
「あのバイクに乗ってる人、カッコいいね!」とか小声で聞こえてきてた。
バイク用品のお店でも、駐車場が広いとそうなる(バイクが並ぶ)こともあるね。
道の駅やツーリングスポット、バイク用品のお店で発生するバイクの博覧会(?)
その中からカッコいいバイクに乗っている方を見かけたら、「スゴイ!」と憧れてしまいます。
えぬ:そういう場所に行くと、いろんなバイクと出会えますよね。
AYNさん的には、どんなバイクに乗ってる人が「カッコいい!」と感じるとかあります?
AYNさん:やっぱり、排気量の大きい大型のバイクに乗ってる人かな(笑)
えぬ:それはそう!(笑) 大きいバイクに乗っていらっしゃると、つい目を惹かれちゃいますよね。
とりあえず、大きいバイクに乗ってるとカッコいい。これは男女関係なく、バイク好きなら皆思うことなのかもしれません。
AYNさん:近所にも「カッコいい!」って思うバイク、あったね。
オフロードのバイクなんだけど、シートが私の胸ぐらいの高さまであって。
「足、長っ!!」ってびっくりすると同時に、このバイクに乗ってる人はすごくカッコいいなって思ったよ。
えぬ:オフロードは足つきの関係でなかなかトライできませんもんね、我々。
AYNさん:そういう「自分は乗れないからこその憧れ」というか。
えぬ:確かに。自分が乗れないような大型のバイクだったり、ハーレーみたいに価格が高価で手が出なかったり……そういうバイクに乗っている方を見かけると、憧れます!
AYNさん:「大きいバイクはカッコいい!」っていうのはあるんだけど、それとは別に「自分を持ってる人」のバイクもカッコいいよね。
この間モンキー(注:125cc以下のミニバイク)に乗ってる人とすれ違ったんだけど、颯爽と走っていく感じでさ。
その後ろ姿だけで、自分のバイクへのこだわりを感じられて「カッコいい!」ってなったよ。
えぬ:カスタムが施されてるとか、その方なりのこだわりが感じられるバイクに乗っていらっしゃる方もまた、「カッコいい」ですよね。深いな~。
一瞬すれ違っただけでも、こだわりを感じたとのAYNさんのエピソード。
排気量が小さくても、「このバイクが好きだ!」という気持ちが伝われば、それだけでカッコいいのです!
バイクも人も見た目が十割? 見た目のカッコよさはあるけど、それだけじゃない!
AYNさん:見た目の話をすると、タンクやカウルのカラーを純正カラーから自分の色に変えてると「カッコいい!」って思うね。
えぬ:分かります。純正カラーで紫とか、空色とかはあまりないと思うので、そういうカラーのバイクに乗っていらっしゃる方とすれ違うと「なんだあのカッコいいバイクは!?」ってなりますよね。
車体のカラー選びにはオーナーの個性が出るので、純正カラーと違う色を見かけると目を惹かれます。こういうところも、バイクの楽しみのひとつ。
えぬ:そういう車体色の変更って、いうなればバイクのお洋服って感じですよね。
見た目というカテゴリーでは、乗っている人のファッションも気になるところではありますが……。
AYNさん的に「こういうファッションがカッコいい!」ってあります?
AYNさん:あ~……。私はあんまり服装は気にしないかな。それよりヘルメット見ちゃうかも。
えぬ:AYNさんはあまりファッション気にならないんですね。女性の方はファッションを気にされる(注:えぬの偏見です)印象があったので、意外です。
でも、ヘルメットを見るのは分かります!
フルフェイスのデザインが良いヘルメットを見ると、「カッコいい!」って思いますよね。
AYNさん:そうそう。そういうデザインが良いレーサーレプリカのヘルメットって、高い(注:5~10万円前後)んだよ。
ヘルメットって、消耗品じゃん。1回衝撃を受けたら、それで役目はおしまいだし。
そこに惜しまずお金を使って、安全にも気を遣ってるっていう姿勢が見えてくると、「カッコいい」って感じるね。
頷くえぬ。その人の見た目から安全運転への意識や、バイク趣味と向き合うときの心意気が伝わってくることもあります。それが素敵なものなら、なおさらカッコよく感じますね。
AYNさん:私的には、自分なりのこだわりがあって堂々とそれを着てる人なら、割と大丈夫かな。
えぬ:私も基本的にそんな感じですね。コミネマン(注:全身のウェアがコミネというバイクウェアメーカーになってしまった人)でも「あ、そっか」で終了です。
逆に気になるのは、プロテクターの表面がガリガリに削れてたり、ウェアの端がボロボロになってる人ですね。
そういう人を見かけると、「この人大丈夫かな……」と、心配な気持ちになります。
AYNさん:確かに、清潔感は大事!どうすれば「清潔感がある」って感じられるかは、上手く言えないけど……。
えぬ:女性にとって、清潔感はめちゃくちゃ大事ですよね。ファッションセンス以前の問題かも。
女性にとって、ファッションセンス以上に大事なのは「清潔感」!?
こういうことを言うと「自分のウェアはちゃんと洗ってるよ!」という声が聞こえてきそうですが、「清潔感」と「実際に清潔かどうか」は別物です。
女性からの視線が気になる方は、定期的にウェアを買い替えた方がいいかもしれません。
AYNさん:まあでも、「カッコいい」と感じるのに、ファッションセンスとか体格はあんまり関係ないかも。
たとえば、「アメリカンとフルフェイスは合わない」って言われることが多いけど、車体とヘルメットを同じ色で揃えたりしてて、「自分を持ってるな~!」って感じる人は、ダサいとは思わないよ。
えぬ:ここまで来ると、「勝手に何か言ってくる外野の方がダサい」まであるかもしれません(笑) カタログに載せるような、モデル写真を撮るために乗ってるわけじゃないですから。
バイクウェアのスタイルは十人十色。人様に迷惑をかけなければヨシ!
ただ、「夜間に走行する場合は、暗い色ばかりにならないよう気を付ける(背中にリフレクターを貼る)」などの配慮はあった方が、他のドライバーにとっては親切かもしれませんね。
ライディングポジションが綺麗な人はカッコいい! 走行中のカッコよさについて
AYNさん:走ってる間のカッコよさでいうと、ライディングポジションがピシッと決まってる人はカッコいいよね。姿勢がいいというか。
スポーツタイプ、アメリカンとかでそれぞれライディングポジションは違うけど、バイクに合った姿勢が取れてると「カッコいい!」って思うな。
えぬ:スポーツタイプとかだと、前傾姿勢になってるだけで既にポーズがカッコいいですもんね。でもその中でしっかり姿勢を保っている人を見ると、一際カッコよく感じるところはあります。
姿勢の美しさは走っている姿のカッコよさにも繋がっている、という話ですね。
ニーグリップができているか、お尻は正しい位置にあるかなど、一度自分のライディングポジションを確認してみましょう。
AYNさん:渋滞でも足をつかないで真っすぐ走れてる人とか、ギアの切り替えがスムーズな人はカッコいいね!
運転してる姿を見てて安心感があるというか。そもそも技術がないと低速で真っすぐ走ったり、ギアをスムーズに切り替えるのは難しいし。
えぬ:確かに二輪の乗り物(バイク、自転車)で低速で真っすぐ走るのって、けっこう難しいですよね。それがスムーズにできる人はカッコいいです。
AYNさん:信号待ちのときに、ギアをニュートラルにしてストレッチしてる人を見ると、「慣れてるな~」って思うよ。
えぬ:それができる人はクラッチ操作に慣れてる、ってことなんですね。
バイク乗り同士だと、信号待ちの間の仕草でそこまで分かっちゃうのかぁ……。
運転が上手い人は、やっぱりカッコいい。それがちょっとした瞬間に垣間見えると、「おおっ!」という気持ちになりますね。
内面がカッコいいバイク乗りの特徴って?性格面でのカッコよさについて
えぬ:運転の話で思ったんですけど、運転が上手い人ってすごく落ち着いてる雰囲気がありますよね。
AYNさん:それはあるね。運転には心の余裕が出る。
えぬ:そういったゆとりのある方だと、こちらが不慣れだって分かったら譲ってくださる、なんてこともあるんですか?
AYNさん:そうだね。こっちが「行っていいのかな、どうなんだろう……」って思ってるところで、相手の方が明らかに手前で止まってくれるとか、手で譲ってくださっているのを見ると、思いやりを感じて「カッコいい!」って思うよ。
えぬ:そういう方をお見かけすると、「自分もこういう人になりたいな」って思うような、人としてのカッコ良さを感じますよね。
AYNさん:そうそう。人としてのカッコよさは、運転にも出るのかも!
心の余裕がある方からは、人としてのカッコよさを感じます!という話でした。
この点に関しては、男女関係なく「カッコいい!」と思えるポイントなのではないでしょうか。
えぬ:急なトラブルが起こったときに、サッと助けてくださる方がいたらそれはすごく「カッコいい!」って感じだと思うんですけど……。
そういうことって、実際あったりするんですか?
AYNさん:あるよ!私じゃなくて、バイク仲間のSさんの話になるけど。
Sさんが久々にバイクに乗ることになったとき、エンジンがかからなくてさ。キックスタートが必要なバイクだったんだけど、うまくキックできなくて……。
そのときに、一緒にいてくれた男の先輩ライダーさんが「慌てなくていいよ。落ち着いて。横に避難しよう」って言ってくれたから、落ち着いて対処できたってこともあったね。
えぬ:えっ、スゴイ良い話じゃないですか!
AYNさん:このときはSさん、私、先輩ライダーさんの3人でのマスツーリングだったんだけど、ソロツーリングだと一人だから焦るしね。そういうときに助けてくれる人がいたら、「カッコいい!」って感じるかも。
ピンチのときに、颯爽と駆け付けてくれる人はカッコいいですね。トラブルで慌てているときに「慌てなくていいよ」と言われたら、すごくホッとすると思います。
えぬ:お人柄の話ですと、個人的にはアドバイスや知識を適切なタイミングでお出しできる人はカッコいいなと思います。
さっきのSさんと先輩ライダーさんの話に戻るんですけど、もしこれが走る前に「キックスタート、気を付けてね」って言われてたとしたら、ちょっとムッとしちゃう(お節介に感じてしまう)じゃないですか。
でもトラブルが起きてから、紳士的に対応してもらえるとすごくカッコよく感じるというか。
話したいときに自分の知識を話すのではなく、相手にとって必要なことをチョイスして話せる方を見ると、すごく「良いな!」と思います。
AYNさん:そういう相手への気遣い・思いやりがある人はカッコいいよね。
相手の好みやスタイルを否定しないとか、そういうところも含めて「気遣いができる人は、最高にカッコ良い」のかも(笑)
「内面のカッコよさは気遣いに始まり、気遣いに終わる」のかもしれません。
バイクに対してどんな考え方を持っていても良いのですが(「大型最高!」「旧車いいよね!」など)、それを他人に押し付けた瞬間、カッコよくなくなってしまいます。
お互いを尊重し合うのが、カッコよさの第一条件かも?
えぬ:余談ですけど、相手を尊重できる方って愛車も大事にしてそうなイメージありますよね。
愛車がピカピカだったり、お手入れが行き届いてる方は「良い人なんだろうな」って感じます。
これは偏見かもしれませんが、バイクの扱いが雑な方は、身近な人の扱いも雑なのかなって思いますね。
AYNさん:確かに。「身近な物の扱いは恋人の扱い」とも言われてるし、当てはまるところはあるかも?
えぬから偏見が出ました。必ずしも物の扱いと人の扱いがイコールで繋がるわけではないですが、愛車がサビサビのままでは、女性の方から「バイクを大事にしていないから、私のことも大切にしてくれないかも……」と思われてしまうかもしれません。
たまには、愛車のお手入れもしっかりしてあげましょう。
えぬ:愛車を大事にしてるかどうかって話をしたので続けて話すんですけど、峠とかでギリギリのラインを攻めたりするのも、自分とバイクを大事に思ってないからこそできてしまうことなんじゃないかなと思います。
あとは迷惑行為(夜中に大きな音を出す、ポイ捨て等)とか。これも、自分と愛車が悪く言われることを考えたらできないですよ。
AYNさん:「自分を大事にできない人は、他人のことも大事にできないよ」って話だよね?
それはあるよね。峠は一般道だから普通に生活道路として使ってる人もいるし。
他人に迷惑をかけるのは、全然カッコ良くない。
他人に迷惑をかけたり、法律違反になる行為をしていると、他にどれだけカッコいいポイントがあっても台無しになってしまいます……。
そもそも、バイクは交通ルールを守って楽しむものですしね。これはカッコいいかどうか以前に、人として最低限守らなければいけないラインなのではないでしょうか。
えぬ:追加で話しておくと、世の中の女性からするとバイク趣味って「危険なもの」「お金がかかるもの」という認識なのかなと思うんですよ。
だからこそ、不安にさせないようパートナーの方と話し合うのも大事なのかなって。
実際、私は父がバイク乗りだったんですが、父は母と付き合っていた頃に事故を起こして頭を打ってるんですよ。幸い後遺症とかはなかったみたいなんですけど、母は不安だったでしょうね。
AYNさん:そうだね。結婚したり、子供ができたタイミングでバイク趣味をやめるって話もよく聞くよ。
えぬ:そういう人生のステージが変わるタイミングで、家族のためにバイクを大型から車検のいらない中型にサイズダウンしたり、パートナーの方と話し合うことができる方はステキだなと思います。
AYNさん:バイクはリスクのある趣味だからこそ、パートナーの方としっかり話し合うのは大事だね。
ちゃんとプロテクターつけてるよ、任意保険にも入ってるよ、って安全に気を遣っていることを、諦めずに伝えるのも大事なのかも。
えぬ:そうですね。逆にそういう話もなく「乗りたいから乗ってる」という感じだと、「この人と将来一緒になっても大丈夫かな?」と感じます。
このあたりのポイントも、「周りの人に対しての気遣い」として大事なところですね。
えぬから少し厳しい意見が出ました。バイク乗りの身内がいると、色々思うところは若干あります。
親しい人たちにバイク趣味を理解してもらうために、自分にできることをキッチリやっているかどうかも、カッコよさに繋がってくるのではないでしょうか。
周りに気を遣える人、安全運転ができる人が一番カッコいい!
えぬ:ここまで話してみて思ったんですけど……。
結局、「周囲への気遣いができる人、思いやりを持って安全運転ができる人が一番カッコいい」って結論になっちゃいましたね。
なんだか、すごく当たり前のことすぎて拍子抜けしてます。
AYNさん:そうだね。あと、こだわりを持って乗ってる人はよりカッコいい!
えぬ:そうですね!自分なりのこだわりはあるけども、人に押し付けない気遣いまであったら、本当にパーフェクトな感じがします。
AYNさん:結局そういう人が一番カッコいい(笑)バイクに乗ってると、何割増しかカッコ良く見えるし!
話し合う前からぼんやりとした「こういうバイク乗りの人ってステキだよね」というイメージはあったのですが、そこからあまり大きく変わらないところに着地しました。
女性に対しての態度がどうこうというより、人としてどうかというところに落ち着いてしまった気がしますが(汗)、男女問わず「カッコいい!」と思ってもらえるようなバイク乗りになるのが、モテへの近道かもしれません(?)
えぬとAYNさんで話し合った結果をまとめると、
上記3点を満たしている方が「カッコいい!」という結論に至りましたが、皆さんはいかがでしょうか?
これはえぬとAYNさんの意見なので、一概に「そうじゃないとカッコ悪い」ということではありませんが、この記事が「ちょっとでもカッコよくなりたいぞー!」と思っていらっしゃるバイク乗りの方の助けになりましたら幸いです。