冬ツーリングはアリ?ナシ?冬ならではの楽しさもありますよ!
冬は空気が冷たくなり、ライダーにとっては厳しい季節と言われています。また、冬の装備が足りずにツーリングをお休みしている方も多いのではないでしょうか。
ですが、冬のツーリングには「空気が澄んでいて景色が綺麗に見える」「暖かいものがより美味しく感じられる」などの暖かい時期とは違った面白さもありますよ。
そこで今回は、冬ツーリングならではの楽しさ・気をつけたい点について解説します!冬ならではのオススメツーリングスポットも合わせて解説しますので、今年は少しだけ、冬もバイクに乗ってみませんか?
目次
冬ツーリングのメリット・良いところ
暖かいバイクシーズンを満喫し、冬はバイクを冬眠させるライダーも多いかと思います。ツーリングへ出かけると凍ってしまいそうになる季節ですが、冬ツーリングには良いところもたくさんあります。
空気が澄んでいるので景色が綺麗に見える
冬は空気が乾燥していており、空気中の水分やチリが少ないため、視界を遮るものがなくクリアな景色を見る事ができます。夏はぼんやりと見えていた遠くの景色が、冬は細部まで見る事ができるのでシャッターチャンスも多くなりますよ。また、早朝に出かけて朝日を見に行くのもオススメです。
観光地や道路が空いている
寒い時期はバイク乗りに限らず一般の観光客も少ないので、貸切とはいかないまでも自由気ままに観光をする事ができますよ。普段は混んでいる人気のお土産屋さんやグルメスポットも、冬の閑散期はあまり並ぶことなくスムーズにお店に入る事ができるので、効率よく回ることができます!
また、景色の良い山間部などでは、暖かい時期と比較して車やバイクがあまり通らなくなるのでストレスフリーでバイクを走らせる事ができます。
バイクの調子が良くなる
バイクにもよりますが、冬はエンジンの調子が良くなります。夏よりも冬の方が空気中の水分が少なく、酸素が多くなります。それにより、バイクのエンジンが必要な空気を効率よく取り込めるので、スムーズに動いてくれますよ。
冬ツーリングを楽しむための注意点
注意点をあげていきますので、ツーリングの際は参考にしてください。
防寒対策の徹底
冬のツーリングは寒さとの戦いです。薄着で出かけると走行中に体の芯まで凍えてしまいます。厚着をして体全体を温かくしてからツーリングに臨みましょう。
体が冷え切ると瞬時の判断や操作がもたつくこともあります。定期的に温かい飲み物を飲む、日のあたる場所や建物内で休憩をするなど、体を温める工夫をしていきましょう。
天気・気温・路面の確認
夏でも天気の確認は大事ですが冬は特に注意しなければなりません。目的地やルートを照らし合わせながら気温や天気を確認しましょう。
気温が低い場合、日当たりの悪い道路は霜で路面が凍結している可能性があります。タイヤがすべり、転倒の恐れがあるので、ルートの変更をするなど事前にリスク管理をしておきましょう。
また、山間部を通る際には、冬季は通行止めなどによって迂回する可能性もあるため、地図だけでなくイレギュラーな道路がないかも確認するとスムーズにツーリングができます。
ヘルメットの曇り対策
冬は空気が乾燥しており湿度も低いです。人間が吐く息の方が水分が多いので、シールドが曇ることがあります。ヘルメットには曇り止めスプレーをしておくか、シールドに取り付ける曇り止めシートを付けて、視界を確保しましょう。
冬ツーリングの持ち物・服装をチェック!
冬のツーリングでは体の冷え対策が重要になります。バイク用ジャケット、インナー、グローブなどしっかりと準備をしましょう。
上下アウター
冬には一桁台や氷点下まで気温が下がります。バイクに乗ると風を切りながら走ることになるため、体感温度は-10℃以上になることがあり、秋の格好のままでいると凍えてしまいます。
防風素材のインナーが装備されたウィンタージャケットで、通り抜ける冷風をシャットアウトし、体の熱を逃がさないようにしましょう。
また、足元が薄着のままだと、走行中に感覚が無くなることがあります。走行風で冷えないように、レザー生地、防風素材のパンツやシューズ、ブーツを装備しましょう。
インナー
市販の物で厚着しすぎると動きにくいため、バイクの運転に支障が出てしまいます。バイク用のインナーは体にフィットする薄い素材がオススメです。自ら発熱、体から出る水分で発熱、防風機能を備えているなど高機能のものも多いので、自分の体やスタイルに合うものを選ぶと良いでしょう。
電熱製品
最近は色々なメーカーから電熱製品が出ているので、ぜひこちらもチェックしてみてください!
▼電熱ウェアについて詳しくはこちらの記事をチェック!▼
これで寒い冬のバイク通勤・ツーリングもヘッチャラ!?電熱ウェアのすゝめ | バイク月極駐車場検索「ニリーン」
その他にも冬用のジャケット、インナーなどの特徴や選び方を紹介している記事があるので参考にしてみてください。
▼冬ツーリングの服装について詳しくはこちら▼
「完全フル装備の防寒・防風対策」真冬にバイクに乗るなんてどうかしてると思ってたけどなんとかなる。
冬ツーリングにオススメのスポット・地域
冬のツーリングは、基本的には凍結の危険がある山間部を避けて選ぶと良いでしょう。空気が澄んでおり眺めが綺麗に見えるので、標高が高い場所にある展望台や夜景スポットを訪れたくなってしまいがちですが、山間部は凍結による危険箇所が多々あります。早朝や日没後はさらに凍結している場合が多くなるので、日中のショートツーリングを心がけた方がいいでしょう。
市街地などの平地
市街地など低い所は凍結の危険も少なく、スムーズに走る事ができます。交通量が多い場所は凍結があっても車の往来で溶けたり、塩化カルシウムが撒かれたりなど、比較的安全に走行できるでしょう。
早朝や夜遅くなど、交通量が少なくなると街中でも凍結する可能性があるため、リスクを避けるためにも、ある程度交通量が多いところを選んで走行しましょう。
海岸沿い
海岸線は凍結の心配が少ないです。夏は海岸線も交通量が多く渋滞しがちですが、冬は観光客が少なく道が空いているのでスムーズにツーリングができます。脇道も少ないのであまり行かない海沿いでも迷子にならずに済みますよ。
また、海沿いは日の光を邪魔するものが少ないため、陽射しを受けて走行することができます。
冬ツーリングに出かける前のチェックリスト
冬ツーリングを楽しむ前には、バイクのチェックは欠かせません。冬はエンジンの調子がよくなりますが電気周りが冷えると反応が悪くなるため、走行前に確認をしましょう。
バッテリーの点検
冬は気温が下がるためバッテリーの性能が低下します。加えてバイクに乗る回数が減ると、バッテリーの劣化が進んでしまいます。冬も乗るのであれば充電器を購入してバッテリーの性能を回復、もしくは交換しておきましょう。
タイヤの空気圧とグリップ低下
冬は空気が収縮し、空気圧が減る量が多くなります。冬は暖かい季節よりも念入りに空気圧のチェックをしておきましょう。
また、冬はゴム製のものが固くなります。タイヤも同じで、固いとグリップ力が失われ、スリップして転倒するリスクがありますので、走り出しは注意して走行し、徐々にタイヤを温めましょう。
路面も冷たくなり凍る危険性もありますので控えめにコーナーを曲がるようにしましょう。
バイクを冬仕様に
バイクで少しでも冷えないように装備をアップデートするのも良いですよ。グリップヒーターを付けると手がかじかむことがないので運転に集中できます。他にも、ハンドガードやウィンドシールド(スクリーン)などでバイク操作を確実にし、事故などのリスクを減らしましょう。
また、これを機に、冬にもバイクに乗りたいと思うライダーは乗る前にバイクを綺麗にしておきましょう。
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面倒くさがり向けのバイク洗車|放置しすぎて汚れが…!本当に水なし拭き取りだけで綺麗になるの?
まとめ
いかがだったでしょうか。今回は冬のツーリングの楽しみ方や注意点を紹介しました。冬はどうしても寒さから、バイクに乗る機会が減っていきます。しかし、寒くて多くの人が外に出たがらない季節だからこそ、サクッと短い時間で充実したツーリングを楽しめます。
冬は路面凍結の恐れがあるので平野部を走るルートを選ぶと良いでしょう。防寒対策ウェアやバッテリーの性能の点検、電熱製品やグリップヒーターなどバイクの運転に集中できるような準備をして、寒い冬でも楽しいツーリングにしましょう。