バイクの廃車手続きは、3月31日までに行いましょう!
バイクの処分をお考えの皆さん、こんにちは!準備は順調でしょうか?
忙しいとつい後回しになりがちな廃車手続きですが、実はしっかり行っておかないと損をしてしまうのはご存知でしょうか?
特に、春先にバイクの処分を考えている方は要チェック!3月31日までに廃車手続きをしないと、「手続きを忘れていたせいで、4月1日をまたいでしまって税金がかかってしまった……」と残念な思いをすることも。
というわけで、今回はバイクの廃車手続きについて解説します!忘れず手続きを行って、気持ちよくバイクとお別れしましょう!
目次
バイクの排気量別に必要な書類を解説!
バイクの廃車手続きは排気量別に手続きの方法が異なります。ご自身のバイクの排気量を確認しておきましょう。
125cc以下の原付
125cc以下の原付は市役所で廃車手続きをします。
用意するもの
1:車両から外したナンバープレート
2:標識交付証明書(住所や名前、バイクの情報が書かれた書類)
3:印鑑(認印、シャチハタ不可、印鑑レスの自治体もあります)
4:届け出をする本人確認書類(免許証など)
5:自動車税廃車申告兼標識返納書(市役所や市役所HPで貰う事ができます)
※代理で行く時は委任状が必要です。
※過去の軽自動車納税証明書が必要な場合があります。
バイクに普段備え付けている書類と免許証、印鑑があれば大丈夫です。市役所には廃車手続きの用紙がありますので、職員の方に教えてもらいながら記入する事もできますよ。慣れていなくても30分~1時間で廃車手続きは完了します。
126cc~250ccの軽二輪
原付を超えて250ccまでの軽二輪のバイクは陸運局で廃車手続きを行います。
用意するもの
1:車両から外したナンバープレート
2:軽自動車届出済証
3:印鑑(認印、シャチハタ不可、印鑑レスの陸運局もあります)
4:届け出をする本人確認書類(免許証など)
5:廃車申請書(陸運局窓口で貰えます)
6:軽自動車税申告書(廃車用、陸運局窓口で貰えます)
※代理で行く時は委任状が必要です。
※過去の軽自動車納税証明書が必要な場合があります。
※ナンバーを管轄する陸運局での手続きが必要です。住所が変わっていて元の陸運局が遠い時は住所変更をしてナンバーを変更してから廃車手続きの必要があります。
書類は多いですがこれも原付と一緒で窓口で貰える申請書があるので、教えてもらいながら、または見本を見ながら記入しましょう。
251cc以上の小型二輪(車検があるバイク)
251cc以上のバイクも陸運局で廃車手続きの必要があり、軽二輪とおおよそ同じ手続きです。
用意するもの
1:車両から外したナンバープレート
2:車検証
3:印鑑(認印、シャチハタ不可、印鑑レスの陸運局もあります)
4:届け出をする本人確認書類(免許証など)
5:廃車申請書(陸運局で貰えます)
6:手数料納付書(陸運局で貰えます)
7:軽自動車税申告書(廃車用、陸運局で貰えます)
※代理で行く時は委任状が必要です。
※過去の軽自動車納税証明書が必要な場合があります。
書類は250ccまでの軽二輪とほぼ一緒です。ただ、軽二輪とは違い、他県ナンバーでも廃車にすることができますよ。
廃車手続き前のチェックポイント
バイクを廃車にする前にはチェックすべきことがあります。手続きをスムーズにする為にも、一つ一つしっかりと確認をしておくといいでしょう。
今年分の納税をしたかどうか確認
4月1日の時点でバイクを所有していたら納税通知書が届きます。5月31日までに納税するのが決まりとなっていますが、忘れていると督促状が来ます。これを未納のまま廃車にするとその後通知書が来てしまいますので、後々面倒な事にならないように延滞なくしっかりと納税しておきましょう。
所有者の確認
バイクの車検証や届出済証の所有者欄を見ると、バイク販売店の所有になっていることがあります。ローンで購入すると使用者欄には自分の情報が書かれていても所有者欄はバイク販売店の名前が書かれています。それでは廃車ができませんので、ローンの残額を全部返済した上で所有権解除の手続きをしましょう。
購入したバイク販売店に確認すると、その問題も含めて中古買取をしてくれる場合もあるので、相談するのもおすすめです。
廃車買い取り業者を選ぶ
バイクの買い取り業者は、インターネットで探すと多数出てきます。しかし、中には無料と謳いながらバイクを引き取る時、あるいはその後に高い料金を請求されることもあります。バイクを廃車にせずにナンバーを残していて、納税通知書が届くなんてことも…。
そうならないように、信頼できるバイク買い取り業者を選びましょう。
どうして3月31日までに廃車手続きをすべきなのか?バイクの税金について解説!
年に1回、4月1日時点でバイクを所有しているライダーの元に納税通知書が届きます。
4月1日を過ぎた時点ですぐに廃車にしても、税金を全額払う必要があります。3月31日までに廃車手続きを完了すればいいのですが、ギリギリで廃車になると納税通知書が届くこともあります。その時は払わずに、書類等を準備してから市役所に連絡しましょう。また、納税額はバイクの排気量によって異なるので確認しておきましょう。
バイクの種類 | 排気量 | 税額(年間、日割りなし) |
---|---|---|
原付1種 | 50cc | 2,000円 |
原付2種 | 51cc~90cc | 2,000円 |
原付2種 | 91cc~125cc | 2,400円 |
軽二輪車 | 126cc~250cc | 3,600円 |
小型二輪車 | 251cc~ | 6,000円 |
このように、バイクの排気量で税金が細かく区分されています。251cc以上は600ccでも1,300ccでも全て6,000円ですよ。
廃車手続きをしたら、保険の解約も行おう
バイクの廃車手続きをしたら、自賠責保険や任意保険も確認しましょう。バイクはないのに保険だけ払い続けていた、ファミリーバイク特約など原付がないのに気付かずに多めに払ってしまっていたなど、解約を忘れて不要な出費をしていたという話はよく聞きますので要確認ですよ。
自賠責保険
自賠責保険は途中解約で未経過分が返金されます。途中で解約する場合は、1カ月以上の保険期間の残りがあることと、バイクを廃車にしたことを証明できる書類が必要です。証明できる書類は、廃車手続きが終わった後に貰える廃車証や返納証で大丈夫です。しかし、自賠責保険は返納額が少ないため、そこを含めてバイク販売店が買い取ってくれることもあるので確認しましょう。
任意保険
任意保険も途中解約で返金されます。返金される額や手順は各保険会社で異なるので確認しましょう。不明な事があったら、契約している保険会社のサポートセンターに質問をするのもいいでしょう。
任意保険には等級があり、無事故や年数で等級が上がり、割引が大きくなります。解約して契約が終わってしまうと次に契約する時には等級もリセットされてしまい、高い保険料からスタートしてしまいます。まだバイクに乗る可能性がある場合には廃車証を保険会社に見せることで、そのままの等級で保険を中断する事ができることもあるので、解約する前に中断の選択肢も考えておきましょう。
番外:バイクを売らずに節税するなら一時抹消がオススメ
「バイクを所有したままでいたいけど仕事で遠くに出張になった」とか、「病気で乗れない」などの色々な条件でバイクに乗る事ができなくなることがあると思います。
まれなケースですが、大幅に修理やカスタムをしていてその期間はバイクに乗れなくなるなんてこともあります。
そんな時は「一時抹消手続き」が良いですよ。「一時抹消手続き」は廃車にはせずにナンバープレートを返納する事で、課税対象にならずにまた車検を受ければ乗れる状態にすることです。
バイクは車と比べて納税額は安い方ですが、少しでも出費を抑えたい時は一時抹消の選択肢も考えておきましょう。ただし、家の車庫や駐車場でそのままナンバーを返納するとそこから動かせなくなってしまうので、次に車検を受ける為にはレッカーでバイク屋まで運ぶことになることを覚えておきましょう。
また、125ccまでの原付は、残念ながら一時抹消の制度はありません。全く乗らなくても納税義務が発生しますので、使わない時は思い切って売却したり、廃車にしたりしましょう。そうしなければいつまでも納税通知書が届くので注意しましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回はバイクの処分方法や税金対策を紹介しました。
処分方法がわからないなどでついそのまま放置してしまったり、バイクの場合は税金が安いので何も考えずに払ってしまっていたりする人もいると思います。
この記事を参考に、一度廃車手続きや保険の解約方法を確認してみてください。納税も必要なくなるので無駄な出費を抑えられます。
引っ越しや転勤などでバイクに乗らなくなる、もしくは処分したい人は税金を避けて廃車が出来るように3月31日までに廃車、一時抹消を行って節税対策をし出費を減らしましょう。