ヘルメットをかぶるとハゲる?間接的な原因になる可能性はあります

「バイクに乗ると薄毛が進む」……よく聞く都市伝説ですね。ですがご安心を。ヘルメットをかぶっているからといって、必ずしも薄毛になるとは限りません。

しかし、ヘルメットをかぶったあとの頭皮ケアを怠ると、元気な髪の毛が育ちにくい状態になることはあります。

そこで今回は、手軽にできる頭皮ケアについて解説します!薄毛・抜け毛が気になる方は、取り組めそうなところから試してみてくださいね。

そもそも、どうして薄毛になるの?薄毛の原因を解説

バイク乗りの間で度々話題になるのが薄毛問題ですよね。薄毛や抜け毛は絶対避けたいところですが原因を知らないと対策ができません。

薄毛・抜け毛の原因

男性ホルモン

薄毛・抜け毛の一番の原因は男性ホルモンによるものが多いです。男性ホルモンの一種であるテストステロンが5αリダクターゼ(5α還元酵素)と結びつくことにより、

ジヒドロテストステロン(DHT)という男性ホルモンに変化します。

このジヒドロテストステロンが毛包のホルモン受容体(アンドロゲンレセプター)に結合する事で、頭皮のヘアサイクルが乱れてしまいます。その結果、ヘアサイクルの成長期が通常よりも短くなるので、成長の途中で髪が抜け落ち、また細く抜けやすい髪の毛が育ってしまいます。

遺伝

薄毛は遺伝の要素も強いです。ホルモン受容体の数が遺伝子レベルで決まっているので、薄毛が遺伝してしまいます。ホルモン受容体の数は人によって異なりますが、その数が多ければ多いほど薄毛や抜け毛のトラブルが多くなります。

ストレスや食事・生活習慣

ストレスも薄毛に繋がるということは、多くの人に知られてます。

男性の場合、ストレスによってホルモンバランスが崩れ、男性ホルモンが過剰に分泌されることで薄毛を招く可能性があります。また、交感神経が収縮して血流の流れが悪くなり、発毛や髪の成長に影響が出ることもあります。

もう一つは、食生活の偏りも髪の成長や発毛に影響が出ます。タンパク質や亜鉛などのミネラルが不足するだけで、髪の成長に歯止めをかけてしまいます。

その他にも、生活習慣の乱れも生活リズムが崩れ、心身共にストレスがかかるので薄毛になる可能性があります。

髪の成長や発毛は睡眠中に行われるので睡眠不足も薄毛を引き起こします。

外的要因

パーマをかけたり、髪を染めたりすると頭皮の環境が悪くなることがあります。

使用する薬剤によっては刺激が強い成分があるので、パーマやカラーを出来るだけ避けたり、髪に優しい成分が入った薬剤を使うようにしましょう。

また、紫外線も薄毛の原因になります。紫外線に長時間当たると、ダメージを受け、頭皮の環境が悪化します。

特に夏場は陽射しを避ける為に帽子を着用する事がありますが、長時間蒸れ続けるとこちらも頭皮にとって良くありません。

対策①:ヘルメットの中を清潔にする

ヘルメットの内装パーツを清潔に保つ

最近販売されているヘルメットは、頭の部分や頬の部分などの内装のパーツを簡単に外すことができます。

内装パーツは汗を吸ったり汚れが着いたりしたままにしておくと、臭いがついてしまいますので、定期的に自分で内装パーツを外して洗うことをオススメします。洗う時は手洗いやネットに入れて洗濯をします。洗濯機を使う場合は、弱い水で流す設定にしましょう。

洗濯した後は必ず陰干しにしましょう。日の光が当たる場所に干してしまうと、内装の色が抜けたり、生地や中のスポンジがボロボロになってしまいます。

また、ヘルメットを消臭して清潔に保つ専用の乾燥機もありますよ。ヘルメットの使用後は、乾燥機にかけるだけで清潔に保つことができます。

夏場はショートツーリングでも内装は汗だくになります。ヘルメットの内装パーツをもう1セット揃えておくと、ローテーションで使うことができるので内装が長持ちします。

ヘルメットの通気性を良くする

ヘルメットを清潔にしていても、いざ使い始めたらすぐに蒸れてきます。夏場は特にサウナのように蒸れてきます。

その状態で数時間ツーリングをしていると頭皮が乾燥せずストレスがかかります。頭とヘルメットの間に隙間を作り、風通しを良くするパーツがあるので、着用して蒸れを緩和すると良いですよ。

また、ヘルメットにはベンチレーション機能がついています。口元やおでこの部分、そして後頭部には開閉可能なベンチレーションがあります。

前から風を入れて後ろから逃がすように開けておきましょう。夏場だけでなく冬場も蒸れてしまうのでベンチレーションは開けておいた方がいいでしょう。

冬場でも高速道路を走行しなければ、ベンチレーションを開けてもそこまで寒くないですよ。

ヘルメットインナーキャップを付ける

頭に付けるインナーキャップは水泳キャップのようにフィットして汗を吸ってくれる物です。

ヘルメットに直接髪の毛を当てた時の蒸れや、内装パーツに臭いが付くことを軽減する効果があります。

髪の毛が潰れる事も抑制してくれるので頭皮へのストレスを軽減する事ができます。各メーカー毎に作りや厚み、効果、枚数が違うので確認してみましょう。

対策②:頭皮マッサージをする

ツーリング中の頭は締め付けられたり、蒸れたりすることでストレスがかかっています。ヘルメットを脱いだ時や一日の終わりには頭皮のマッサージをしましょう。

毛乳頭細胞は髪の成長に必要な栄養を送るように指示を出す司令塔のような存在です。頭皮のマッサージをして毛乳頭細胞が活性化すると、周辺の毛母細胞が分裂・増殖を繰り返します。

これによって毛量が増加し髪が太く成長するので発毛促進に繋がります。頭皮のマッサージは誰でもお金をかけずに出来る髪の毛のメンテナンスです。

マッサージをしたからといってすぐに効果が現れるわけではありません.。あくまで髪の成長を促すものであり、1〜2回のマッサージでは効果を実感できないですが、頻度を多くしてマッサージをすることで健康な髪が育ちやすくなります。

頭皮マッサージを欠かさないようにして、髪を減少させないようにしましょう。

頭皮マッサージの仕方

頭皮全体をもみほぐす

疲れが溜まって硬くなりやすい部位を探すために、頭皮全体をまんべんなくもみほぐしていきます。指の腹や手のひらを使い、気持ちいいと感じる程度の強さで頭皮を刺激します。

生え際・サイド・頭頂部・後頭部・首の付け根など、部分ごとに分けて生え際から頭頂部に向かってマッサージをすると効果的でしょう。

運転中の目の疲れはこめかみ~頭頂部の凝りとして出てきます。しっかりほぐしておくと目の疲れも癒やせますよ。

部分的にマッサージをする

頭皮全体で硬くなっている部分を見つけた時には、入念にマッサージをしましょう。硬くなっていた部分が柔らかくなったと感じられればよく、痛みを感じるほど強くは刺激しないようにしましょう。

地肌を上に持ち上げる

硬くなっている部分のマッサージが終わったら最後に地肌を持ち上げるように、頭皮をゆっくりと引き上げます。

このマッサージはお風呂で髪を洗いながらでも可能です。シャンプーのついでにマッサージもできるので、時間短縮になりますよ。

対策③:帽子をかぶり、紫外線対策をする

外を散策する時に紫外線を直に頭皮に当てないようにしてダメージを防ぎましょう。

ツーリング中はバイクに乗るだけでなくバイクから降りて散策することも多いです。そんな時に備えて帽子を準備しておくと良いですよ。腕や足などに日焼け止めを塗ることはありますが、頭に塗ることはあまりありません。

頭皮に紫外線が当たると毛母細胞が上手く機能しなくなります。紫外線による頭皮のダメージは年齢に関係なく起こるので油断せずに対策をしましょう。

蒸れたままで帽子を被っても頭皮にダメージが出てしまって意味がないので、ヘルメットを脱いだら時間を置いて頭皮を乾燥させたり、タオルで拭いたりしてからまた被るようにしましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回はライダーの悩める薄毛事情と対策について紹介しました。

ヘルメットを被ると、頭が締め付けられたり、蒸れて頭皮に汚れが付いたりして頭皮にダメージが入ることが多いです。ヘルメットの蒸れ対策や洗濯、消臭をして清潔に保ってダメージを減らしましょう。

また、ヘルメットを脱いだ時も頭皮を守るために帽子を準備しておきましょう。

バイクツーリングを楽しんで一日が終わる時には、リラックスしている時間やお風呂の時に頭皮のマッサージをして薄毛対策をしましょう。気になる方はぜひ試してみてくださいね。