「低身長でもオフロードバイクに乗りたい!」そんな方にオススメのバイクをご紹介!

どこでも走っていける軽快さや、スタイルの良さが魅力的なオフロードバイク。その一方でシート高が高い車種が多いジャンルですので、「オフロードはシート高が高いから、高身長の人しか乗れない」というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

ですが、「オフロードバイク=高身長の人の乗り物」ではありません。足つきの良いオフロードバイクを選べば、低身長の方でも無理なく乗ることができますよ。

というわけで、今回は低身長の方・女性の方にオススメな、足つきの良いオフロードバイクをご紹介します!低身長でも楽に跨がれる車種で、オフロードバイクを楽しんでみませんか?

低身長の方・女性の方に合うオフロードバイクの特徴

シート高が低い

一般的に250ccクラスのオフロードタイプのバイクは、シート高が高いものが多いです。
しかし、探してみると誰でも乗れるような足つきが良くなっているバイクもありますよ。

シート高が低ければ、バイクの跨る位置も下がるので必然的に足つきも良くなっていきます。バイクのモデルごとにシート高の記載がありますので、確認するようにしましょう。

最低地上高の確保

ただ単に車高が下がってしまうと、オフロードバイクの魅力が減ってしまいます。オフロードバイクは「オフロード」を目的としているので、ガレ場や林道を走行できるように車高を高く設定しています。

バイクにまたがった時にサスペンションが沈みすぎてしまうと地面とフレームやエンジンが近くなってしまって、悪路を走行するには不安が残ります。自分のバイクの使い方を考えながらスペックを確認しましょう。

バイクの大きさ

バイク自体の大きさも重要になります。バイクの幅が大きいと、シートにまたがっても足を真っ直ぐに降ろすことが出来ないので、シート高以上に高さが出てしまいます。バイクの大きさや幅が小さく、スリムなオフロードバイクを選ぶと足つきが格段に良くなります。

バイクのスリムさはスペックには直接は記されていません。バイクの幅を見てもいいですがこれはハンドルの幅であることが多いので実際にバイクにまたがってみることをおすすめします。

このようにオフロードバイクのシート高は重要ですが、同時に車体がスリムでサスペンションが効いている、バイクが沈んでも最低地上高を確保できるなど、オフロードを楽しめるモデルが最適です。

オススメバイク①:ヤマハ セロー250

ヤマハのセロー250はロングセラーモデルです。1985年に登場したセロー225以来、35年に渡って排気量が225ccから250ccになりながらも続いてきたオフロードバイクです。

フロント21インチ、リア18インチとオフロードではフルサイズとなり、最低地上高が高く、シート高も830mmなので決して低くはないです。

セローは販売が始まってから一貫してコンパクトでスリム、サスペンションの沈み込みもあって足つきがよく、低身長や女性に人気のバイクとなっています。

サイドスタンドをはらう時は、片足になりますがバイクにまたがったままできます。それでいて最低地上高は高いのでオフロードとしての強みもクリアしています。このような理由から、初めてのオフロードにこのセローが選ばれることが多いです。

ヤマハ セロー250
(※2020年式セロー250ファイナルエディションの基本データ)

  • 全長:2100mm
  • 全幅:805mm
  • 全高:1160mm
  • ホイールベース:1360mm
  • シート高:830mm
  • 最低地上高:285mm
  • 乗車定員:2人
  • エンジン始動方式:セルフスターターのみ
  • 車両重量:133kg
  • 最高出力:20PS
  • 排気量:249cc
  • 燃料タンク容量:9.3L

オススメバイク②:カワサキ スーパーシェルパ

「シェルパ」とはヒマラヤ山麓に住む種族の名です。ヒマラヤ登山において案内や荷物運搬を行う種族として名高いです。

そんなシェルパのように、道なき道を進むバイクという意味で1997年にスーパーシェルパは登場しました。オフロードのジャンルの中では、セローのライバルとなるトレール車の位置づけでした。シート高は810mmでセローよりも低くなっています。

フロント21インチ、リア18インチでセローと同じくフルサイズオフロードですが、またがってサスペンションが沈み込めば両足を楽に地面に付けることが出来ますよ。

エンジンはKLX250の水冷エンジンを空冷化して中低速向きにセッティングしてあるので、粘り強い低速で、オフロードでは乗りやすいです。また、6速ミッションがワイドレシオになっていて、高速特性を備えているので、街乗りを快適にこなす事が出来ます。

カワサキ スーパーシェルパ
(※生産終了前最後のモデル2006年式のデータ)

  • 全長:2060mm
  • 全幅:780mm
  • 全高:1130mm
  • ホイールベース:1360mm
  • シート高:810mm
  • 最低地上高:265mm
  • 乗車定員:2人
  • エンジン始動方式:セルフスターターのみ
  • 車両重量:111kg
  • 最高出力:26PS
  • 排気量:249cc
  • 燃料タンク容量:9L

オススメバイク③:ヤマハ トリッカー

ヤマハ トリッカーは、BMX(バイシクルモトクロス)のような感覚で自在に操る事が出来るモデルとして2004年に登場しました。

セロー250と車体やエンジンは共通ですが、全長が120mm、ホイールベースも30mm短くなっており、車重も6kg軽いモデルです。決定的な違いは、セロー250のフロント21インチ、リア18インチと比べて、トリッカーはフロント19インチ、リア16インチと前後輪のタイヤのサイズが1サイズダウンしています。

燃料タンクは7Lと容量は少ないですが、トライアルバイクのように細身でスリムなタンクになっています。以上のことから、見た目で明らかにセローよりもスマートだとわかるバイクですよ。登場した当時の車重は120kgで、最終的には127kgまで増加しました。

それでもこのスリムさによって、排気量250ccよりも下のバイクに乗っているような感覚で運転ができます。シート高は810mmでスーパーシェルパと同じです。しかし、かなりスリムなのでこちらの方が足つきに安心感を覚えます。身長155cmくらいの方でも、つま先がつくくらいのシート高です。

ヤマハ トリッカー
(※生産終了前最後の2018年式のデータ)

  • 全長:1980mm
  • 全幅:800mm
  • 全高:1145mm
  • ホイールベース:1330mm
  • シート高:810mm
  • 最低地上高:280mm
  • 乗車定員:2人
  • エンジン始動方式:セルフスターターのみ
  • 車両重量:127kg
  • 最高出力:20PS
  • 排気量:249cc
  • 燃料タンク容量:7L

オススメバイク④:ホンダ CRF 125F

ホンダのCRF125Fは、公道での走行ができないクローズドコース専用のオフロードです。

ホイールサイズはフロント19インチ、リア16インチで、車高が低くなっているので初心者や女性の方にオススメのオフロードバイクです。クローズドコース専用なのでヘッドライトやウィンカーなどの保安部品が付いていないので車重が本当に軽く、取り回しがしやすいですよ。

その為、初めてコースを走る人やモトクロスイベントの参加に最適です。シート高は785mmで足つきが悪すぎず、車格も小さすぎないのでバイクを操る楽しさを感じる事が出来ます。

フロントブレーキは油圧式ディスクブレーキで、後ろはドラム式ブレーキ(機械式リーディング・トレーリング)になっています。

オフロードの運転を向上させたり、技術にさらに磨きをかけたい時は、リアもディスクブレーキでコントロールしやすい250ccのモトクロッサーにステップアップを考えるのも良いでしょう。

CRF125Fはレーサー車両となっていますが、キックだけでなく、セルフスターターが付いています。イグニッションキーも付いているので、初心者や女性ライダーに優しいバイクです。

※レース仕様の為、一般交通の用に供する場所では一切走行できません。

※走行場所には注意しましょう。私道や林道、河原、海辺など公共の道路以外の場所でも人や車が自由に出入りできる場所は道路とみなされるので道路交通法及び道路運送車両法の違反になります。

※登録してナンバープレートを取得することはできません。

ホンダ CRF125F
(※生産終了2023年式のデータ)

  • 全長:1855mm
  • 全幅:770mm
  • 全高:1070mm
  • ホイールベース:1255mm
  • シート高:785mm
  • 最低地上高:260mm
  • エンジン始動方式:キック・セルフスターター併用式
  • 車両重量:88kg
  • 排気量:124.9cc
  • 燃料タンク容量:3.7L

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は低身長・女性のライダーでも乗ることができるオフロードバイクの紹介をしました。

オフロードバイクには多くの車種があります。中でもシート高が低く、サスペンションも沈み、全体的に細身なオフロードバイクは、低身長の方や女性ライダーに最適です。

シート高の低さも重要ですが、それだけではなく車格がスリムでないと足を真っ直ぐに降ろす事が出来ないので注意が必要です。車格が大きいと、シート高の数字よりも足つきが悪くなってしまうので、事前に確認するようにしましょう。

今回紹介したオフロードバイクは、車格が比較的細身で小さめ、足つきがよく、それでいてしっかりとオフロード走行を楽しめるモデルです。

これらのバイクは残念ながら現行のバイクではなく、生産終了してしまったモデルなので注意しましょう。もちろん、これら以外のオフロードバイクもあるので、シート高や車格、重量などスペックを調べた上で下見に出かけ、お気に入りのオフロードモデルを見つけましょう。