初めての林道ツーリング!

ツーリング先がマンネリ化?なら、林道ツーリングはいかが?

「最近ツーリング先にマンネリを感じている……」

そんなお悩みを抱えているオフロードバイク・アドベンチャーバイク乗りの皆さん!林道ツーリングに出かけてみてはいかがでしょうか?

確かに林道ツーリングは、オンロードでのツーリングより気を付けなければいけないポイントが多いと感じるかもしれません。

ですがその一方で、自然がいっぱいの非日常的な景色を楽しめるなどの魅力もありますよ!

そこで今回は、林道ツーリングならではの楽しさ・注意点について解説します。

林道ツーリングでの注意したいポイントを押さえた上で、普段と違った場所を走る楽しさを満喫しましょう!

林道ってどんな道?そもそも入っていいの?

林道とは?

林道とは主に森林の整備・保全を目的に森林内に設けられた道路のことです。

林野庁が林道規程で定めていて、国道や県道、市町村道といった一般道とは区別されています。

林道は道の幅や種類によって自動車道、軽車道(軽自動車が通れる、幅が1.5メートル以上3メートル未満の道路)、単線軌道(山の中に敷かれたレールのこと)の3つに区分されています。

林道は森林と山村を結ぶアクセス道路として、森林にアプローチしやすいような道路になっています。

公道と同じようにマナーを守る

林道も道路に含まれるので、交通ルールをしっかり守らなければなりません。

林道には林道起点と中間点、終点を知らせる標識があります。

その標識には林道の名前や道幅、安全に走行できる最大速度、走行上の注意が書かれていることがあるのでよく見ておきましょう。

ただし、標識が木の枝や葉に隠れて見にくくなっていることがあるので、見逃さないように注意して走行しましょう。

また、林道を走行しているとついついエンジンの回転を上げてスピードを上げて走行したくなりますよね。

しかし林道は付近に住んでいる住人の生活道路になっていたり、ハイキング、山菜取り、林業関係の方に出くわしたりすることもあります。

激しく運転したりうるさくしたりせず、静かにゆっくりと走行しましょう。

林道には、間違えて私有地に入ってしまいそうな所もあります。知らずに立ち入ってしまわないように気をつけましょう。

自然の中を走行することになるので、木を傷つけたりタイヤで地面を必要以上に掘ってしまったりしないように気をつけましょう。

また、当たり前ですがゴミのポイ捨てはしないようにし、林道の環境保全やマナーを守るよう努めましょう。

林道ツーリングの魅力・楽しいポイント

林道ツーリングは普通の道路を走るツーリングとは違った楽しさや魅力があります。

ここでは林道ツーリングの魅力や楽しいポイントを紹介します。

自然を楽しむことができる

林道ツーリングは澄んだ空気の中を走行するので、ヒーリング効果を感じることができます。

森林の中を走行していると木々や植物などの自然を身近に感じることができるので楽しく林道ツーリングができます。

厳しい道を走って達成感を味わえる

林道は場所によって性格がちがいます。

フラットな道が多く走行しやすい所もあれば、途中で勾配がきつくなったり、落ち葉が大量に落ちていて路面が滑ったり、木が倒れていて乗り越えるのに苦労したりする所もあります。

予期せぬ状況に出くわしてしまうのが林道ツーリングですが、これをうまく走り抜けた時の開放感や達成感は、普段走行しているアスファルトなどの道路では味わえませんよ。

キャンプ場までの道が林道になっている

バイクでのキャンプツーリングは最近人気になっていますが、キャンプ場やそれまでの道が舗装されていないことが多いです。

オフロードバイクであれば、キャンプ場につながる林道を楽しみながら走行することができます。

自然を近くに感じて走行できるのでその後のキャンプもさらに楽しめます。

林道ツーリングの注意点①:林道用の装備・持ち物を揃える

林道ツーリングは普段のツーリングとは違って不測の事態に備えなければなりません。

林道ツーリングをするなら、次に紹介するような装備・持ち物を事前に準備しておきましょう。

体を守るプロテクター類

普段のバイクツーリングでもプロテクター付きのジャケットを着ているライダーは多いと思いますが、オフロードではさらに頑丈なプロテクターを付けましょう。

転倒の危険があったり、木の枝や岩に当たってしまったりする可能性があるためです。

特に、転倒時にぶつけやすい肩や膝、肘には硬いプロテクターを装備しておきましょう。

また、ブーツはショートではなく足首が守られるブーツにしましょう。

オフロード用のロングブーツであれば頑丈なのでオススメですよ。

タイヤの空気入れとパンク修理剤

タイヤの空気圧は荒れているオフロードを走るなら下げた方が安定して走行できます。

しかし、林道を出て舗装路に入るとかなり走りにくくなるので、調整できるように携帯できる空気入れを準備しておきましょう。

また、オフロードではタイヤがパンクしてしまうことがあるので、簡単なパンクであれば修理できるように準備しておくことをオススメします。

ブレーキ・クラッチレバーや工具類

林道はオンロードと違い、気を付けていても転倒する可能性が高いです。

転倒すると左右のレバーが折れてしまいます。折れてしまうと走行できないことがあるので、予備のレバーを準備しておきましょう。

また、レバーを外す工具やミラー調整用のスパナなど、簡単な作業ができるような車載工具を準備しておき、何かあってもその場で軽い整備ができるようにしておきましょう。

ガソリン携行缶(ボトル)

オフロードバイクの燃料タンクは容量が少なく、夢中になって走っているとみるみるうちにガソリンが減ってしまいます。

また、燃料計が付いていないうえ、ガソリンが少なくなると急に給油ランプが付くものが多いです。

林道でガス欠になると、ガソリンスタンドが周辺にないことがあります。林道のような道が不安定だとバイクを押すにも一苦労です。

そんな時のために、ガソリン携行缶を持っておくと便利です。

ガソリン携行缶というと、20リットルや10リットルなどの重くて大きい物を想像するかと思いますが、バイク用に900ccのボトル型のものがあります。

900ccもあれば何キロかは走行できるので、その間に近くのガソリンスタンドを探しましょう。

また、リュックの外ポケットに入れたりドリンクホルダーに置いたりすることもできて持ち運びもしやすいです。

予備として準備しておくと良いでしょう。

林道ツーリングの注意点②:できるだけ仲間を誘う・先輩についてきてもらう

林道ツーリングは仲間と一緒に

林道ツーリングが初めてや経験が少ない人は、一人で行かずにできるだけ複数人で行くようにしましょう。

オフロードはオンロードより路面の状態が悪く、転倒してしまうリスクが大きいです。

転倒してしまうと怪我をしたりバイクが故障してしまったりします。

また、足元が悪い林道では1人でバイクを起こせないこともあります。

さらに、山の中は携帯の電波が繋がらないことがあり、1人でトラブルに遭遇すると慌ててしまうおそれがあります。

安全のためにも林道に向かう際は複数人で行くと安心ですよ。

一緒にゆっくりと走行できる仲間や先輩についてきてもらう

経験があるライダーというだけではなく、安全運転をしている・面倒見の良い頼れるライダーと一緒に行くようにしましょう。

「オフロード好きだから」という理由だけで誘ってしまうと、その人が大きな石や倒木があるような達人向けの林道をあえて選んだり、後ろをあまり気にせずに突っ走ってしまうようなライダーだった…。ということも起こりえます。

そうなると自分のペースを保てずに危険な状況に陥る可能性もあるので、一緒に走行する仲間の運転の特徴やペースを調べておきましょう。

林道ツーリングの注意点③:慎重に走る(速度を出し過ぎない)

最初に述べたように、林道は生活や産業の基盤となっていることが多いので、独りよがりの運転は禁物です。

林道の入り口には走行できる最高速度が表示されている標識があり、一般的には安全に走れる速度である時速20キロに制限されていることが多いです。

林道は公道とは違って舗装されてない分わだちが多く、障害物やぬかるみを避けながら走行しなければなりません。

そのため、危険を感じた時にすぐに止まれるようなスピードで常に走行するようにしましょう。

また、林道にはバイクだけではなく、マウンテンバイク、オフロード走行ができる四輪車なども走っています。

動物やハイキングをしている人などもいる可能性があるので、無理なスピードで走って事故などを起こさないように注意しましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は林道ツーリングの魅力や注意すべきポイントを紹介しました。

林道ツーリングでは、オンロードを走行する時とは装備や持ち物など準備するものが大幅に変わります。

プロテクターやブーツなど、自分の体を守る装備は必ず準備しましょう。また、走る際はスピードを落とし、安全運転を心がけましょう。

初めてや経験が少ないうちの林道ツーリングは今回紹介したポイントを押さえて、楽しいバイク時間を満喫しましょう。

また、林道などのオフロードのツーリングでは、オフロードバイクの方が走行しやすいです。

オフロードバイクはある程度転倒することを想定して作られているので、トラブルが起きてもオンロードタイプのバイクよりも安く済みます。

オフロードバイクをこれから購入する、検討している方はこちらの記事でオススメのバイクを紹介していますので、ぜひ読んでみてください!

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