バイクの騒音で通報された・苦情が来た!どうしたらいい?

「あなたのバイクがうるさいと、警察に通報があった」「管理会社宛に、『バイクをふかすのをやめてほしい』と連絡があった」……急に警察や管理会社からそんな連絡が来たら、びっくりしますよね。

中には「自分の何が悪かったのかな……」と落ち込んでしまう方もいらっしゃるかもしれません。

ですが、一度深呼吸して落ち着いてください。

正しい対処法を試せば、ご近所さんとのトラブルがあっても、きっと解決に向かっていきますよ。

そこで今回は、自分のバイクが騒音として通報されたり、ご近所さんに注意されたときの対処法について解説します。

マナーを守って、ご近所さんとの気持ちの良い関係を保ったまま、バイク趣味を楽しみましょう!

対処法①:素直に謝る

バイクの騒音で注意されたら、まずは素直に謝りましょう。

素直に謝ることで、相手にも誠意が伝わりますよ。

ここでは謝る方法を紹介します。

苦情の手紙をよく読む

自宅のポストに手紙が入っていたり、バイクに張り紙が貼られたりしていることがあります。

最初に手紙をよく読み、何に不満を持っているのか理解しましょう。

夜遅い時間の整備の音や、空ぶかし、早朝からのエンジン音など、さまざまな原因があるので、それらを改善できるような対策を考えながら手紙を読みましょう。

謝罪をする・手紙を出す

苦情の手紙を読んだら、さっそく謝罪をしましょう。

手紙の場合は謝罪の言葉を述べて、改善策を書きましょう。

マンションやアパートなどの管理人からの苦情の場合には、謝罪と改善策の手紙を渡すことができますが、住人からの手紙の場合は名前が書かれておられず、特定できないことがあります。

そのときは苦情の手紙を読み、しっかりと対策しましょう。

もし相手方がわかっていれば、すぐに謝罪することが重要です。

相手の都合を聞く

苦情を入れた方にも、事情がある場合があります。

謝罪だけでなく、何時から何時まで騒音に気をつけなければならないのか、相手方の予定やスケジュールを聞いてみましょう。

また、どうしても大きなマフラー音やバイクの整備の音が聞こえそうになることがあれば、事前に断ってからにしましょう。

対処法②:エンジンをかけるのは大通りに出てからにする・帰るときはエンジンを切って押して歩く

マンションやアパートの敷地内では、エンジンをかけないようにしましょう。

ここではアパートやマンションなど、住宅街から離れた場所でエンジンをかけたり切ったりする方法を紹介します。

エンジンをかける、切るタイミング

アパートやマンション、住宅街でエンジンをかけると、意外とマフラー音が響きます。

バイクのマフラーはカスタムする人が多いですが、ノーマルマフラーのバイクでも車と比べて音が大きいので注意しましょう。

早朝や夜中にエンジンをかけるときは、近隣住民に迷惑をかけないように大通りまでバイクを押して行ってからエンジンをかけましょう。

また、日中でも長時間のアイドリングは迷惑になるので注意しましょう。

エンジンを切るときも同様です。

自宅から離れていても、マフラー音が響くので、離れたところでエンジンを切り、駐輪場まで押していきましょう。

敷地内ではマフラー音が響く

マンションやアパートの敷地内はマフラー音が響きます。

暖機中のバイクはエンジン回転数が上がるので、音がいつも以上に響きます。

自分は心地よくても、地響きのような音は騒音トラブルになりやすいです。

バイクに乗らない人はどんなバイクでもうるさく感じていると考え、対策をしましょう。

対処法③:マフラーを交換する・マフラーに消音加工をする

マフラーをカスタムすると、ノーマルよりも図太い大きな音になります。

ここではマフラー交換や消音加工の対策について紹介します。

社外マフラーからノーマルマフラーに戻す

バイクのマフラー音は意外と大きく、響きます。

カスタムマフラーで騒音の苦情が来たときには、ノーマルマフラーに戻しましょう。

マフラーには政府認証マークが付いているものがあります。

マフラーの音量や排気ガスが車検に合格できるもので、公道走行が可能です。

政府認証マークが入っていないマフラーは爆音になっていることが多いです。

そのときにはノーマルマフラーに戻しましょう。

また、政府認証マークが付いていて車検に合格できるものであっても、苦情が来るときがあります。

そのときには残念ですが、ノーマルマフラーに戻して騒音トラブルを解消しましょう。

ノーマルマフラーなのに、音が大きくなってしまっているものもあります。

ノーマルのサイレンサーの内側にある触媒が劣化していたり、取り付けが甘くなって排気漏れをしていることも考えられます。

バイク屋さんで点検してもらいましょう。

マフラーに消音器(インナーサイレンサー、バッフル)を取り付ける

取り付けている社外マフラーの音が大きいときは、インナーサイレンサーやバッフルなどの消音器を取り付けてみましょう。

社外マフラーのサイレンサーエンド部分には、下側に穴が開いているものがあります。

そこにインナーサイレンサーやバッフルをボルトで固定することができます。

ただし、平成22年4月以降に生産されたバイクは、騒音低減機構をボルトやナットで簡単に外すことができるマフラーの装着が禁止されています。

インナーサイレンサーやバッフルが溶接で止められている社外マフラーに交換するか、ノーマルのマフラーに戻さなければなりませんので、自分のバイクの年式を確認しましょう。

バイクの騒音で通報されたら、逮捕される?

バイクの騒音で苦情が来ているのに、改善せずにバイクに乗っていたら、警察に通報される可能性があります。

ここでは、騒音で通報されたときの処分や出頭など、法的な部分について紹介します。

騒音で警察に通報される

道路交通法第71条第5号の3には、「自動車もしくは原動機付自転車の原動機の動力を車輪に伝達させないで原動機の回転数を増加させないこと」と書かれています。

警察に通報されて、長めの暖機運転をしていて騒音だと認定されると、罰金があったり、免許の点数が引かれることもあるので注意しましょう。

ただし、騒音を繰り返したり、騒音の大きさや周りへの態度や配慮が著しく欠けていれば、重い罰則の刑事処分になることもあります。

また、違法改造のバイクで複数台で走行すると、共同危険行為と呼ばれる罪に問われ、逮捕されてしまう可能性もあります。

運輸局に出頭になる場合がある

周囲の人にナンバーを控えられると警察だけでなく、管轄の陸運支局から出頭命令の手紙が届きます。

陸運支局からの手紙は整備命令書になっていて、マフラーの消音器や触媒の取り外しなどを保安基準を満たすようにする旨が書かれています。

整備が終わったら、陸運支局に車両を持っていき、検査官に確認してもらわなければ、公道の走行や車検の更新ができなくなる可能性があるので注意が必要です。

このようにマフラーの音や騒音で近隣から通報されることがあります。

罪に問われる可能性があるような深夜、早朝のバイクの運転やマフラーの改造には充分に注意しましょう。

バイク乗りとして近所付き合いをするとき、騒音以外にも気を付けるべき点はある?

バイク乗りはご近所付き合いで乗りやすさや維持のしやすさが大きく変わります。

ここではご近所付き合いで騒音以外にも気を付けることを紹介します。

駐輪場をきれいに使う

駐輪場は共用スペースなので、自転車や他のバイクが駐輪することもあります。

自分のバイクだけを斜めに停めたり、バイクカバーやバイクグッズなどの私物を置いたりしないようにしましょう。

駐輪場でもトラブルは多く、シートが切られていたり、いたずらでバイクに傷がついてしまうことがあるので、駐輪場はいつも以上にきれいに、丁寧に使いましょう。

整備中の臭いに気を付ける

整備で使うスプレーなどのケミカル類は、強烈な臭いや鼻につく臭いがするものが多いです。

整備を違うところでするか、臭いが強くないもので整備をしましょう。

近隣住民とコミュニケーションをとる

近隣の住民とのコミュニケーションも重要です。

住民に会ったときには、あいさつをして軽く世間話をしたり、何時ごろに整備やバイクに乗る予定かを話して適切なコミュニケーションを取りましょう。

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まとめ

いかがだったでしょうか。

今回はバイクの騒音での通報、苦情などの問題について紹介しました。

アパートやマンションなど、住宅地でバイクに乗ることにはさまざまなリスクがあります。

その中でも、騒音トラブルは特に多いです。

クレームの手紙や、管理人からの注意を受けたときは、すぐに改善してトラブルを抑えましょう。

また、自分のバイクのマフラーが公道走行OKのマフラーでも、音が響く場合があります。

大通りに行くまでエンジンをかけないなど、バイクに乗らない人達のために最大限の対策を講じましょう。

あいさつや簡単な世間話など近所付き合いにも気を配り、バイク趣味を気持ちよく楽しめるようにしていきましょう。