「安いから、バイクに乗るときは安全靴にしよう!」……それ、意外と危険かも!?
本来は、危険な場所で作業をするために作られた安全靴。
その丈夫さと安さから、バイク用の靴として安全靴をオススメする方も時々見かけます。
しかし逆に、「バイクに安全靴で乗るのは危ない!」という意見もあります。
そうした意見を聞くと、「どうして危ないの?」と理由が気になってきますよね。
そこで今回は、バイクに安全靴は危ないと言われる理由について解説します。
単に「安いから」ではなく、安全靴の良い点・悪い点を知った上で、バイク用の靴として使いたいと思えるかどうか考えてみてくださいね。
目次
バイクに安全靴は危ないと言われる理由
バイクに安全靴を履いているライダーは意外と多いです。
ここでは、便利で安い安全靴が危ないと言われる理由を紹介します。
ブレーキやシフト操作がしづらい
安全靴の先には鉄のガードがついています。
これは、上からものを落としたときに足先をけがしないように守るものです。
そのため、鉄が入った分つま先が大きく作られています。
その状態でバイクを運転するとシフト操作時にチェンジペダルに先端が挟まってしまったり、分厚い安全靴でリアブレーキペダルを知らないうちに踏みっぱなしにしていることがあり、運転操作に支障が出ます。
最悪の場合はバイクに異常が出て走行不可能になったり、転倒したりして周囲の交通に迷惑をかけてしまいます。
転倒や事故にあった時に足先を怪我してしまう
安全靴を履いてバイクで転倒してしまったり、事故を起こしてしまったときに、安全靴の先の鉄鋼が変形したり、押されたりして足先により大きなけがを負ってしまう可能性があります。
足に鉄鋼が突き刺さったり足の爪がはがれてしまった例もあるので、危険な場合があります。
滑ることがある
安全靴は作業場で使うことを想定し作られているので、ソールがフラットでツルツルになっている商品があります。
バイクのステップに足を安定しておくことができずに、ステップの上や停止時に足を地面についたときに滑ってしまい、バイクの運転に支障が出てしまいます。
このように、安全靴は名前の通り作業をするときには安全なのですが、バイクに乗る際に履くと危険なものとなってしまいます。
バイクに安全靴を履いて乗るデメリット
ここでは、バイクに安全靴を履いて乗るデメリットを紹介します。
シフトチェンジがしにくい
安全靴は先の方を守るために、鉄鋼を入れて大きくなっています。
バイクのシフト操作はペダル上だけではなく、下にも潜り込ませる操作が必要です。
つま先が大きく、または太くなっている安全靴ではシフト操作がしにくくなるため、バイクを快適に運転できません。
重くて疲れる
安全靴はつま先の鉄鋼の部分や厚い生地で作られているので、重くなります。
普通の靴よりも重量があり、バイクを押して歩くときや、散策するときなど、全てでストレスを感じることがあります。
疲れを感じなくても帰宅して安全靴を脱いだら、足が軽く動かせるほどなので、相当な重さがあります。
足首が出るものがある
安全靴はつま先を守ることを重点に置いているので、ローカットのモデルも多いです。
ローカットで足首が露出してしまうものだと、転倒時や事故に遭遇したときに、地面とバイクの間に挟まれてしまったり、大きなけがをしてしまう可能性が高くなります。
夏は暑く、冬は寒い
安全靴のつま先は樹脂製のものや鉄鋼でできているものがあります。
鉄鋼でできているものは鉄なので熱伝導率が高くなります。
夏は路面やエンジン、フレームからの熱が伝わり、靴の中が暑くなります。
そのため、夏は汗をかきやすくなり、嫌な臭いになります。
冬になると、気温や走行風の影響でつま先から冷えていきます。
このように、安全靴はバイクの運転にとってデメリットになります。
安全靴が危ないなら、どんな靴を履けばいい?オススメのバイク靴・バイクシューズはコチラ!
安全靴はバイクの運転に不向きなものが多いです。
ここでは安全靴に代わる、オススメのバイク用ブーツを紹介します。
GAERNE(ガエルネ) Gストーン ゴアテックス
オススメポイント
ガエルネのGストーンゴアテックスは、クラシカルなデザインのブーツですが、中身は現代の作りとなっています。
このブーツにはサイドジップがついていて、靴紐は一度結んでしまえば解かなくていいので、脱ぎ履きが簡単にできます。
柔らかい革で作られているので、革を育てるのではなく、最初から快適に着用できます。
また、必要な箇所にプロテクションが入っているので、昔のブーツのイメージを払拭することができます。
商品名にもあるように、内側はゴアテックス素材が使われているので、防水性を保ちながら、内部の蒸れを外に逃がしてくれます。
ソールは街乗りはもちろん、林道でも使えるようにグリップしやすいブロックソールを使用しています。
真夏や真冬などシーズンを選ばずにこれ1足で何でもこなせるのでオススメです。
GAERNE(ガエルネ)について
ガエルネは1962年にイタリアで創業しました。
創業者のエルネスト・ガゾーラの息子のために製作したモトクロスブーツが、ガエルネのバイクブーツの原点となっています。
それ以来、トップライダーやプロが使うほどのものとなり、現在も丈夫な靴作りや履きやすさなどを探求しています。
日本ではジャペックスが代理店となっています。
- 商品名:GAERNE(ガエルネ) Gストーン ゴアテックス
- カラー:ブラック、ブラウン
- サイズ:25.5~28.5cm(5cm刻み)
- 重量:約748g(片足)
- ソール高:つま先2cm、かかと4cm
- 価格:税込39,660円
- 公式ホームページ:サイトはこちら
AVIREX(アビレックス)AV2100 YAMATOバイカーレザーブーツ
オススメポイント
アビレックスのYAMATOバイカーレザーブーツは、バイク乗りに必要なものが装備されています。
シフト操作部分には革が1枚追加されたシフトガードがついているので、ギアチェンジのときもブーツを守ることができます。
サイドジップ仕様になっているので、靴紐やベルトで調整せずに脱ぎ履きができます。
また、ジップはレザーでカバーできるので、バイクに傷をつける心配がありません。
インソールがクッションになっているので、衝撃を和らげて足の負担を減らします。
アウトソールは登山用の靴でも使われている凸凹のゴム底で、スパイクタイヤのようになっているので滑りません。
アビレックスについて
アメリカにあるアビレックスは米軍指定の衣料業者であった「エアロレザーカンパニー」を前身としています。
1975年には社名を「アビレックス」に変更しました。
フライトジャケットを中心にミリタリースタイルを確立し、現在では幅広いラインナップで親しまれています。
- 商品名:アビレックス AV2100 YAMATO バイカーレザーブーツ
- カラー:ブラック、クレイジーホース、チェリーブラウン(限定色あり)
- サイズ:22cm~29cm
- 価格:税込19,800円
- 公式ホームページ:サイトはこちら
ウィングローブ WWM-0001 ファルコン(ミドル)
オススメポイント
ファルコン(ミドル)はウィングローブを代表するブーツです。
日本人の足をもとに開発しているので履きやすくなっています。
靴紐で最初に調整すれば、その後はサイドジップで楽に着脱可能です。
靴底は柔らかく、バイクのステップに乗せたときにシフト操作やブレーキ操作が自然にしやすくなっています。
引き裂き強度の強い牛本革を使用して作られているので、事故や交通トラブルで転倒してしまったときにも足全体を守ってくれます。
ウィングローブについて
ワイルドウィングシリーズを手がけるワイルドウィングは元レーサーの社長を中心に、お客様の満足度を高められるように、日々研究を重ねながらブーツを開発しています。
自社開発品なので購入した後も修理やソール交換などのアフターサービスが充実しています。
- 商品名:ウィングローブ WWM-0001 ファルコン(ミドル)
- カラー:ブラック、ダークブラウン、ワインレッド、クレイジーブラウン(限定色あり)
- サイズ:22.5cm~28cm
- 価格:税込16,500円
- 公式ホームページ:サイトはこちら
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まとめ
いかがだったでしょうか。
今回はバイクに使う安全靴が危険な理由を紹介しました。
安全靴は作業時には足を守ってくれますが、バイクに使うと、転倒したときにつま先を負傷してしまったり、靴が重くて疲れてしまったりすることがあります。
他にもデメリットは多くあります。
安全靴が危険な理由やデメリットを理解し、バイクに乗るときにはできるだけバイク専用設計のブーツを履くようにしましょう。