キャンプツーリングや長距離旅、デリバリー用途まで、とにかく荷物をたくさん積みたいというニーズは年々高まっています。

バイクは車と比べて大量に積めるわけではありません。しかし、積載性能が高い車種も存在します。

今回の記事では、50ccから大型バイクまで、積載力に優れたおすすめバイクを用途別に10台紹介します。

さらに、積載の基準や注意点、法律面までまとめて解説するので、積めると思ったら違反だったという失敗も防げます。

ぜひ参考にしてみてください。

積載最強はどれ?「荷物が積めるバイク」を選ぶ基準

荷物が積めるバイクを選ぶとき、重要なのは「リアキャリアが付くかどうか」だけではありません。

積載量、安全性、走りやすさは密接に関わっていて、どれか一つでも欠ければ実際の使い勝手はかなり悪くなります。

基準①:積載装備の拡張性

最初にチェックすべきは、積載装備の拡張性です。

リアキャリア、サイドキャリア、トップケース、パニアケースなどを装着できるかどうかで、積める荷物の量や安定感は大きく変わります。

特に重要なのは、フレームやサブフレームに直接固定できる構造になっているかです。

シート下や外装パーツに頼るタイプは耐荷重が低く、重い荷物を積むと破損したり走行が不安定になったりします。

基準②:車体の安定性・足回り

次に見るべきポイントが、車体の安定性と足回りの余裕です。

ホイールベースが長く、サスペンションのストローク量が確保されているバイクは、荷物を積んだ状態でも挙動が乱れにくくなります。

逆に、軽快さを重視したスポーツモデルやシートレールが細い車種は、積載時にリアが沈み込みやすく、ブレーキングやコーナリングで不安を感じやすくなります。

基準③:バイクの重心

意外と見落とされがちなのが重心位置です。

トップケースだけに頼ると重心が高くなり、低速走行や横風でふらつきやすくなります。

サイドパニアやサドルバッグを併用し、左右と下方向に重量を分散できる車種は、同じ積載量でも安定感が大きく向上します。

タイプ別に見ると、積載に向いたバイクには次のような傾向があります。

アドベンチャー/ツアラー系

アドベンチャーやツアラー系のバイクは、積載を前提に設計されているため、重量物を積んでも安定性が高い傾向があります。

パニア対応ネイキッド

パニアケースを搭載できるネイキッドバイクは日常使いと積載のバランスが良く、扱いやすいバイクです。

ビジネス/スクーター

カブ系やスクーターなどは、大型キャリアが購入時から装備されている車種もあり、実用的な積載に強く、街乗りやデリバリー向きです。

たくさん積めるかだけでなく、積んだ状態の走行性まで考えることが、後悔しないバイク選びにつながります。

【50cc〜125cc】街乗り・デリバリー・下道旅に!最強の「働くバイク」たち

50〜125ccクラスの中でも、積載性能を重視するなら外せないのが、実用性に優れたビジネス系・カブ系モデルです。

①ホンダスーパーカブ50

代表格はホンダ スーパーカブ50です。

前後キャリアを標準装備しており、トップケースや大型ボックスを装着すれば、排気量からは想像できないほどの荷物を積めます。

燃費性能や耐久性も非常に高く、長年にわたって積載バイクの定番として支持を集めてきました。

②ホンダクロスカブ110

派生モデルのクロスカブ110は、カブの実用性をベースにアウトドア志向の装備を追加した一台です。

アップライトなポジションと安定した足回りで、キャンプ道具を積んでの下道ツーリングや未舗装路を含むルートにも対応できます。

積載しながら旅を楽しみたい人に適しています。

③ヤマハ ギア

業務用途に特化したモデルがヤマハ ギアです。

デリバリーでの使用を想定して設計されており、リアキャリアの強度が高く、重い荷物を積んでも安定感を維持しやすいのが特徴です。

低速域での扱いやすさや信頼性も高く、街中での積載用途に強い一台です。

高速道路は走れませんが、維持費の安さや取り回しの良さ、高い積載力を考えると、50〜125ccクラスは「荷物をたくさん積んで気軽に走る」という用途で非常に魅力的な選択肢です。

【150cc〜400cc】高速道路も快適!中距離ツーリング&キャンプの最適解

150〜400ccクラスは、高速道路を使った移動と実用的な積載力を両立できる、ツーリングやキャンプ向きの排気量帯です。

街乗りから中距離移動まで幅広く対応でき、「積めて走れる」バイクを探している人にとって非常にバランスの良い選択肢と言えるでしょう。

④ホンダ PCX160

スクータータイプの代表格がホンダ PCX160です。

シート下収納が大きく、トップケースとの相性も良いため、通勤や街乗りはもちろん高速道路を使った移動にも対応できます。

燃費性能や静粛性に優れていて、荷物を積んでも扱いやすいのが魅力です。

⑤スズキ バーグマン200

より積載力と快適性を重視するなら、スズキ バーグマン200も有力候補になります。

シート下収納に加えて足元スペースも活用できるため、スクーターながら高い積載能力を持ち、長時間走行でも疲れにくい設計が特徴です。

⑥カワサキ ヴェルシスX250

アドベンチャータイプの定番がカワサキ ヴェルシスX250です。

パニアケース装着を前提とした車体構成で、キャンプ道具一式を積んでも走行安定性が高く、下道から高速まで安心して走れる一台です。

積載と走行性能の両方を求めるなら、150〜400ccクラスは非常に適しています。

【大型・リッタークラス】大陸横断級の旅へ!「旅バイク」を圧倒的余裕に

大型・リッタークラスは、荷物を積んだ状態でも走行性能や快適性がほとんど損なわれない本格的な「旅バイク」が揃うカテゴリーです。

⑦スズキ Vストローム650

スズキ Vストローム650は、パニアケースとトップケースの三点積載を想定して設計されています。

フル積載でもハンドリングが破綻しにくいのが特徴です。

扱いやすいエンジン特性と安定感のある車体は、長距離ツーリングやキャンプ用途で高い信頼を得ています。

⑧ヤマハ トレーサー9GT

ヤマハ トレーサー9 GTは、スポーツツアラーらしい軽快さに加えて、電子制御サスペンションやクルーズコントロールを搭載しています。

重い荷物を積んでも快適性を保てるので、高速道路での移動が多い人には特に魅力的な一台です。

⑨BMW R1300GS

BMW R1300GSは、積載量、走破性、快適性のすべてが高水準で、世界的に評価されているアドベンチャーバイクの代表格です。

どんな荷物を積んでも安定して走れる余裕があります。

⑩ホンダ ゴールドウィング

ホンダ ゴールドウィングは、標準装備で大量の収納を備えた走るツーリングトラックです。

バイク積載という概念そのものを変える、究極の長距離ツアラーバイクと言えます。

本格的な長距離ツーリングで圧倒的な積載力と快適性を求めるなら、大型・リッタークラスを選びましょう。

【保存版】知らずに乗ると違反に?排気量別「最大積載量」と積載ルール

最大積載量

バイクの積載で特に注意したいのは、「積める」と「安全に走れる」はまったく別だという点です。

見た目上は問題なく荷物が載っていても、法律や安全面では違反や危険につながるケースが少なくありません。

道路交通法では、バイクごとに最大積載量が定められています。

排気量や車両区分によって上限が異なり、この数値を超えて荷物を積むと過積載として違反になる可能性があります。

積載物のはみ出し規制

加えて重要なのが、積載物のはみ出し規制です。

2022年の道路交通法施行令改正で、積載基準の考え方が変わりました。

車体ではなく積載装置(キャリア)を基準に判断されるようになったのです。

つまり、キャリアを装着せずに無理に荷物を固定したり、キャリアの幅や長さを大きく超える荷物を載せたりすれば、違反や整備不良と見なされます。

見た目上積めていても、それだけでは法律的にアウトなのです。

積みすぎ注意

法的にクリアしていても、積みすぎは走行性能を大きく損ないます。

重心が高くなれば低速でふらつきやすくなり、ブレーキをかけたときの制動距離も確実に伸びます。

リアに荷物が集中すればフロントが浮いて、ハンドル操作が鈍くなります。

高速道路では、この影響がさらに顕著です。

横風や大型車の追い越しによる風圧を受けたとき、わずかなバランスの乱れが事故に直結します。

荷物をたくさん積めるバイクを選ぶのも大切ですが、それと同じくらい積載量の上限を把握して正しく固定することが重要です。

安全に走れなければ、どれだけ積載力があっても意味がありません。

積載は便利さと安全性の両方を考えて判断すべきです。

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回は荷物をたくさん積めるバイクを排気量ごとに紹介しました。

荷物がたくさん積めるバイクを選ぶには、用途に合った車種選びが重要です。

街乗りやデリバリーならカブ系やビジネスバイク、ツーリングやキャンプなら高速道路にも対応できるミドルクラス、長距離やフル積載なら大型ツアラーやアドベンチャーが向いています。

ただし、積めることと安全に走れることは別問題です。

最大積載量やはみ出し規制を守り、荷物は低く分散して積むことが欠かせません。キャリアやボックスの選び方も、安全性に直結します。

正しい知識と準備があれば、バイクは日常から旅まで頼れる積載パートナーになります。

自分の使い方に合った一台で、快適なバイクライフを楽しんでください。