バイクでのツーリングをより快適にしてくれるアイテムが「インカム」です。

仲間との会話やナビ音声の確認ができる便利な装備ですが、「インカムって違法じゃないの?」「イヤホン扱いになるのでは?」と不安に感じている人も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、インカムの使用自体は違法ではありません。

ただし、使い方によっては道路交通法や各都道府県の条例に抵触する可能性があります。

今回は、インカムの法律的な扱いから安全な使い方、さらにおすすめモデルや選び方まで詳しく解説していきます。

ツーリングが劇的に変わる!バイク用インカムのメリット&基本的な使い方

バイク用インカムは、ヘルメットに取り付けて通話や音楽再生、ナビ音声の受信などができるデバイスです。

Bluetoothでスマートフォンと接続し、走行中でもハンズフリーで操作できる便利なアイテムです。

基本的なセット内容

インカムの基本構成は、ヘルメット内部に設置するスピーカーとマイク、本体ユニットの3つです。

本体はヘルメットの外側に取り付け、ボタン操作や音声操作で通話や音量調整を行います。

最近のモデルでは、グローブをしたままでも操作しやすい大型ボタンや、音声コントロール機能を搭載したモデルが増えています。

使い方

インカムはBluetoothでスマートフォンと接続し、走行中でもハンズフリーで操作できます。

本体のボタン操作や音声操作で、通話や音量調整を行います。

複数人でのツーリングでは、「次のコンビニに寄ろう」「そのまま直進でOK」といったやり取りをリアルタイムで行えます。

ナビ音声を直接ヘルメット内で聞くこともでき、スマホホルダーに頼らず視線移動を減らせます。

ソロツーリングでは、音楽やラジオを楽しんだり、着信があればそのまま通話することも可能です。

メリット

インカム最大のメリットは、マスツーリングでの「コミュニケーション」です。

信号待ちだけでなく走行中でも会話ができるため、細かい意思疎通がスムーズになります。

無駄な停車やルートミスを減らせるため、ツーリング全体のストレスも大きく軽減されるでしょう。

また、ナビ音声を直接聞くことができます。

スマホホルダーに頼らずに済むため、視線移動が減り、安全性の向上にもつながります。

特に、知らない土地を走る際には、この恩恵を大きく感じられるでしょう。

最近ではノイズキャンセリング機能を搭載したモデルも登場しており、走行風の中でもクリアに音声を聞き取れます。

バイクでインカムの使用は違法?道路交通法と都道府県条例の結論

インカム使用は違法ではない

インカムの使用は、日本の道路交通法で明確に禁止されているわけではありません。

そのため、インカムを装着して走行すること自体は基本的に合法です。

ただし、注意すべきなのが安全運転義務と各都道府県の条例です。

道路交通法第70条では、安全運転義務として周囲の状況に応じて適切に運転することが求められています。

これに反する使い方をすると、違反と判断される可能性があるのです。

また、多くの都道府県では独自の条例によって、周囲の音が聞こえない状態での運転や、安全な運転に支障をきたす行為を禁止しています。

つまり、インカムを使っているかどうかではなく、それによって安全運転に支障が出ているかどうかが問われるのです。

運転への影響が出る使い方

運転に支障が出る使い方は厳禁です。

特に、次のような使い方は、運転に支障をきたすため違反と判断される恐れがあります。

音量を上げすぎてサイレンやクラクションに気づけない

通話や操作に集中して前方確認が疎かになる

両耳を完全に塞ぎ、外音を遮断してしまう

特にイヤホンタイプの場合、地域によっては両耳使用が違反と判断されることもあります。

一方で、インカムのようにヘルメット内蔵スピーカータイプであれば、耳とスピーカーの間にスペースがあり、外音をある程度確保できます。

そのため、適切な音量であれば問題視されにくいとされています。

ポイントは安全運転かどうか

重要なのは「インカムを使っているか」ではなく、「安全に運転できているか」です。

警察の判断基準もここにあります。

インカムを使用していても、周囲の音が聞こえる適切な音量で、運転に集中できていれば問題ありません。

安全運転を第一に考えて使用しましょう。

警察に止められないための「安全運転義務」とインカム利用時の5つの鉄則

インカムを安全に使うためには、いくつかの鉄則を守る必要があります。

ここでは、警察に止められないための具体的なポイントを解説します。

①音量

最も重要なのは音量設定です。

音楽や通話の内容だけでなく、周囲の音も同時に認識できるレベルに設定しましょう。

サイレンやクラクション、周囲の車の動きに気付けない状態は、安全運転義務違反と判断される可能性があります。

②走行中の操作は控えめに

インカムは便利ですが、操作に気を取られると前方不注意につながります。

走行中の操作は最小限に留め、必要な操作は停車中に行うのが基本です。

信号待ちやコンビニに立ち寄った際など、安全な場所で操作する習慣をつけましょう。

③ハンズフリーの活用

最近のインカムには、音声操作やハンズフリー機能が搭載されています。

こういった機能を活用することで、ながら操作によるリスクを減らしましょう。

④遮音性の高いイヤホンは避ける

使用する機器選びも重要です。

遮音性の高いイヤホンや密閉型のタイプは、外部の音を遮断してしまうため避けましょう。

インカムのようにヘルメット内蔵スピーカータイプであれば、周囲の音を取り込める設計になっているため、安全性の面でも適しています。

⑤片耳でも注意する

片耳だけの使用であっても油断は禁物です。

音量や装着方法によっては、周囲の音が聞き取りづらくなるからです。

外の状況を把握できているかを常に意識しながら使用しましょう。

ちなみに、イヤホンについても法律で明確に禁止されているわけではありませんが、使い方次第で違反と判断される恐れがあります。

警察に止められるかどうかは、見た目ではなく安全に運転できているかで判断されるケースがほとんどです。

周囲の音がしっかり聞こえているか、運転に集中できているかの2点を意識すれば、過度に不安になる必要はありません。

ルールを守って、安全にインカムを活用しましょう。

失敗しない一台!おすすめインカム3選 「合法・快適」を叶える選び方

インカム選びでは、価格だけでなく安全性や使いやすさも重要です。

インカムの選び方のポイント4つとおすすめモデルを紹介します。

インカム選びの4つのポイント

インカムを選ぶ上でチェックするべきポイントは次の4つです。

①スピーカーの厚み
②操作性
③防水性能
④技適マークの有無

1つずつ見ていきましょう。

①スピーカーの厚み
スピーカーの厚みは、長時間の快適性に直結します。厚すぎると耳に当たって痛みや違和感の原因になるため、長時間ツーリングが多い人ほど薄型モデルがおすすめです。

②操作性
グローブをしたまま使うことを考えると、大きめのボタンや音声操作に対応しているモデルの方が安全に扱えます。走行中でも迷わず操作できるかが重要です。

③防水性能
急な雨でも使えるよう、防水規格(IPX表示)があるモデルを選びましょう。IPX5以上であれば、雨天走行でも安心です。

④技適マークの有無
技適マークは、日本国内で使用するための認証です。未取得の製品を使用すると電波法違反になる可能性があるため、必ず技適マーク付きのモデルを選びましょう。

おすすめインカム3選

上記のポイントを踏まえた、おすすめモデルを紹介します。

サインハウス B+COM 7XEVO
操作性と安全性のバランスが良く、初心者にも扱いやすいモデルです。ボタン操作がシンプルなため、インカムが初めての人でも戸惑うことはないでしょう。

SENA 50S
通信距離と音質に優れ、複数人ツーリングに最適です。Bluetooth機能に加えてメッシュ機能もあるため、大人数でも簡単な操作で話すことが可能です。操作方法はやや難しめですが、説明書を読めば迷うことはありません。

デイトナ DT-E1
価格と性能のバランスが良く、入門用として人気です。高音質スピーカーを搭載し、他社モデルとも接続可能で汎用性が高いです。

自分の使い方に合ったモデルを選び、快適さと安全性の両方を確保しましょう。

【2026年3月発売】B+COM待望の新作「SB7X EVO」の進化と安全性

先ほど紹介したおすすめモデルのB+COMシリーズから、2026年3月に新型インカム「SB7X EVO」が発売されます。

従来モデルから大きく進化しており、さらに向上した安全性と利便性が魅力です。

ここでは、その主な特徴を紹介します。

特徴

最大の特徴は、新通信方式「B+FLEX」が搭載されている点です。

メッシュ通信とオンライン通信を自動で切り替えることができ、距離や電波状況に左右されにくい安定した通話が可能になっています。

オープンチャンネルでは人数無制限で、プライベートチャンネルでも最大20人まで同時通話ができるため、大人数のツーリングでもスムーズに会話できます。

音質の向上

音質面では、パイオニアと共同開発された「Ride Audio」が採用されています。

風切り音の中でもクリアに聞こえるよう調整されており、走行中でも会話や音楽が聞き取りやすくなっています。

ストレスの少ない使用感が実現されているのが大きな魅力と言えるでしょう。

操作性の向上

操作性も大きく向上しており、音声コマンドに対応しています。

ボタン操作に頼らず、走行中でもハンズフリーで操作できるため、安全性の面でも大きなメリットです。

防水性能とバッテリー

防水性能はIP67相当で、急な雨でも安心して使用できます。

また、バッテリーは最大約14時間持続します。

特に長距離ツーリングを好むライダーにとって、かなり嬉しいポイントではないでしょうか。

SB7X EVOは、通信の安定性、音質、操作性を高いレベルでバランスよく進化させたモデルです。

特に音声コマンドやハンズフリー操作など、安全運転を意識した設計が随所に見られます。

インカムを活用したいライダーにとって、最有力候補のアイテムとなりそうです。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は、バイク用インカムの法律上の扱いから選び方、おすすめモデルまで詳しく解説してきました。

バイク用インカムは違法ではありませんが、使い方によっては違反になる可能性があります。

特に音量や操作方法によっては安全運転義務に抵触するケースもあるため、注意が必要です。

重要なのは、周囲の音をしっかり把握しながら安全に使うことです。

適切な使い方を意識すれば、インカムはツーリングの快適さや利便性を大きく高めてくれるアイテムになります。

自分に合ったモデルを選び、安全性と快適さのバランスを取りながら、楽しいバイクライフを送りましょう。