東京都港区元麻布

港区元麻布という地区は、江戸時代には街はずれでした。大名などの下屋敷（別宅）があり、雑木林や畑が多く見られた地域です。しかし麻布村の中心地であったことから、麻布の元ということで「元麻布」になったようです。この地区が大きな変貌を遂げたのは、太平洋戦争が終わった後のこと。変貌の理由には、国際色豊かな繁華街として発展した六本木に隣接する立地条件が挙げられます。また、多くの大使館が元麻布を含む麻布地区に移動したことも、港区元麻布が多くの外国人が行き交う街に変わった背景と言えるでしょう。

港区元麻布には外国人用の高級マンションのほか、日本のセレブが住むマンションも数多く見られます。そのため、月極駐車場の需要も増えており、設置数が増えているようです。尚、元麻布自体にJR線や地下鉄の駅はありませんが、都営バスによって近隣駅へのアクセスが可能です。
港区元麻布は坂の多い地区で、一丁目と二丁目だけで仙台坂、大黒坂、暗闇坂、二本松坂
狸坂という5つの坂があります。特に暗闇坂は江戸時代、昼間でも真っ暗になるほど樹木が生い茂っており、妖怪や物の怪にまつわる伝説も数多くあった場所です。坂道が多いことから自家用車を所有する人、あるいは自動車で訪れる人が少なくないため、港区元麻布には月極駐車場が複数点在しています。