東京都港区麻布台

港区麻布台は港区の中央部に位置し、古く江戸時代には鬱蒼とした雑木林が広がっていました。近くに狸穴がありますが、その名の通りタヌキなどの巣があったり、野生動物が多く出没したりしていたようです。「麻布台」という地名から高台をイメージしてしまいますが、そうではなくすり鉢状になった土地の底部分に当たります。近隣には赤坂や六本木があることから賑やかな商業地を連想させますが、その実態は昔からの民家が軒を連ねる閑静な住宅地です。また、ロシア大使館やアフガニスタン大使館をはじめとした、外国に関わる施設が多い地域でもあります。
大手不動産会社による虎ノ門・麻布台地区の市街地再開発事業が進められていることから、麻布台一帯の多くの民家が買収されています。そのため立ち退きが加速しており、あまり人は住んでいません。麻布台1丁目には『吉田苞竹記念会館』があり、書道に関係する資料が展示されています。
麻布台へのアクセスには、バスが便利でしょう。都営バスでは「橋86」あるいは「浜95」というルートで、麻布台停留所が最寄りの停留所です。また、フジエクスプレスのちぃばす麻布東ルートを使うこともできます。自動車で移動する方ならば、月極駐車場なども散見されます。