バイクのナンバープレートあれこれ!ピンクや黄色のナンバーってどういうもの?
バイクのナンバープレートは全部で8種類あるのはご存知でしょうか。

定番の白はもちろんですが、黄色やピンク・緑色・ご当地ナンバー・事業用ナンバーなどがあります。

「なんかピンクナンバーって恥ずかしい…」なんて思った方もいるのではないでしょうか。

この記事では、バイク用ナンバープレートにこだわってみたい、ご当地ナンバープレートが気になっている人向けに、バイクのナンバープレートについて分かりやすく解説しています。

バイクのナンバープレートの色

街中でバイクを見かけると、つい視線がバイクに向いてしまうAYNです。コロナ禍になってから新車が手に入りにくくなっているなーと思いながらバイクを見てしまうので、「良く手に入ったな」とか考えてしまいます。

最近は、街中でもバイクの姿をよく見かけるようになったので、失礼だと思いながらジロジロみてしまいます。この間は、白バイに若いライダーが止められていてドキドキしてしまいました。皆さん、安全運転してくださいね!

話がそれましたね。皆さんはナンバープレートがピンクや黄色のバイクを見たことはありますか?
バイクのナンバープレートをジロジロと見ながら走ることはないかもしれませんが、最近「黄色」や「ピンク」のナンバープレートが多くなったなと思いました。
コロナ禍でバイク通勤や通学を始める人が増えたからなのかもしれませんが、白ナンバーや枠付きナンバーを見慣れていると違和感があるかもしれませんね。

実はバイクの排気量ごとに交付されるナンバープレートの色が違うことはご存知ですか?ここでは、バイクのナンバープレートにまつわる色について解説しています。

排気量50cc以下のバイク(白色のナンバープレート)

ウーバーイーツをはじめとする、デリバリーの普及やちょい乗り需要によってミニバイクに乗る人が増えています。いわゆる「原付バイク」と呼ばれているもので、自動車の免許があれば乗車可能であることや制限速度30kmなどの制限があります。排気量50cc以下のバイクは、2段階右折しなければいけないのですが、見る限りやっている人はいませんね。

主なバイクとして、レッツ/スズキ、アドレスV50/スズキ、ジョルノ/ホンダ、ジャイロキャノピー/ホンダ、スーパーカブ/ホンダ、ジョグ/ヤマハなどをよく見かけます。このバイクのナンバープレートは白!シニアや学生、主婦など、小回りも利きますし運転しやすいのがメリットです。

排気量51cc~90ccのバイク(黄色のナンバープレート)

原付二種と言われている51cc~90cc排気量クラスは、あまり走っていないので黄色のナンバープレート自体も見かけることがありません。この排気量バイクは二人乗りが可能で、二段階右折が不要となります。
バイクの前輪に泥除け、先端に白い帯、後輪に泥除け、後端には白の三角が示されているので、ナンバープレート以外でも見分けはつきやすくなりますよ。

50㏄以下のバイクは、普通免許を取得するか教習所で実技試験なしで勉強会に参加すれば半日で免許が取得できましたが、原付二種を運転するには「小型限定普通二輪免許」が必要となります。学科と実技試験を受けないと、この排気量のバイクは運転できません。

排気量50cc以下のバイクよりも、運転技術が求められるので「簡単に取得できるだろう」と教習所に行くと撃沈します。

排気量91cc~125ccのバイク(ピンク色のナンバープレート)

基本的には黄色のナンバープレートと同じで、二人乗りが可能、二段階右折が不要です。「小型限定普通二輪免許」が必要なバイクで、高速道路は運転できません。

排気量126cc~250ccのバイク(白色のナンバープレート)

一般的に中型免許と呼ばれるのがこの排気量のバイクです。軽量でコンパクトなボディ、取り回ししやすく、車検もないので気軽にバイクに乗りたい人に人気があります。中型二輪免許を取得すればこの排気量のバイクに乗れます。

街乗りでもよく見かけますし、小柄な女性でも乗り回しやすいバイクが多いですね。中古でも種類が多く、維持費が安いのが魅力です。
カワサキ Ninjaシリーズ、ホンダ Rebel(レブル)、スズキ Vストローム250、スズキ ジクサーSF250、ヤマハ YZF-R25 ABSが人気です。

排気量251cc以上のバイク(白に緑枠が付いたナンバープレート)

排気量251cc以上のバイクは「二輪の小型自動車」という区分になるので、白に緑枠が付いたナンバープレートが交付されます。あまり気にして見ている人も少ないので、バイクが並んで止められている駐車場を見ると「あれ?」と驚くかもしれませんね。

特に250ccクラスのバイクだと、大型バイクと判別しにくいのですがナンバープレートを見て、縁枠があれば251cc以上なことはわかります。ただし、251cc以上のすべてのバイクが、このナンバープレートになるので、プレートを見るだけで排気量の判別はできません。

規定が厳しいバイクのナンバープレート

「警察24時」なんかを見ていると、警察にマークされるバイクは「ナンバープレートがうんぬん」とか言われていますよね。ナンバープレートは、バイクを判別する大切なものなので「誰がどこから見てもハッキリ判別できる」ようなものを装着することが定められています。角度も、上向き45°、下向き15°、左右向き0°と決められていて、これを変えると違反になるんですよ。

また、ナンバープレートへのフレーム装着は禁止、取り付け用ボルトカバーは厚さ9㎜以下、直径28㎜以下とかなり厳格に決められています。こういったものを装着すると、光が反射してナンバーが見づらかったり後続車の運転の妨げになったりしてダメなようです。

2021年10月1日ナンバープレートの法律改正がありました。

「車のナンバープレートの表示に関わる新基準適用」の対象となるバイクは、2021年10月1日以降に初めて登録・検査・使用の届け出を受ける車体です。
本来は、令和3月4月1日以降に初めて登録等を受ける車体に適用されるはずでしたが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大で、国内の自動車・バイクの生産が止まったことや購入需要が停滞したことも関係しています。

バイクのプレートをカスタムする際には見やすい位置へ取り付けるのは当然ですが、プレートの角度にも注意してください。

原付バイクのご当地ナンバー

市区町村がオリジナルデザインで交付している原付のナンバープレート「ご当地ナンバープレート」はご存知ですか?
違反車を取り締まりしやすくするためなのか、ナンバープレートの法律改正があり規制が厳しくなっていますが原付バイクのみご当地ナンバーが認証されています。

ご当地ナンバーは、スピードが30km/時速という条件があることから原付のみ許容されるようです。「地元が大好き!」の地元愛が強い人や、原付バイクを日常的にレジャーで使用しているなら、ご当地ナンバープレートを積極的につけて走り回りましょう。

町おこしにバイクのナンバープレートを利用している市区町村もありますし、観光などで訪れる人に絶好のアピールチャンス!あなたの地元のご当地ナンバーを探してみてはいかがでしょうか。

ご当地ナンバーのご紹介

名産品やご当地の有名人、キャラクターになど、日本全国にあふれるご当地ナンバーを一部ご紹介します。

沖縄県石垣市

海の美しさはもちろんですが、人情味溢れる県民性。自然も人も食事も素晴らしい、石垣市のナンバープレートは、美しい自然をバックに野底マーペーやカンムリワシのシルエット。特に沖縄県を代表するWBA世界ジュニア・フライ級チャンピオン具志堅用高氏のニックネームであった「カンムリワシ」が人気です。

鹿児島県奄美市

奄美市のご当地ナンバープレートの形にも注目したいです。ヤシをイメージしたフォルムに、国の特別天然記念物「アマミノクロウサギ」が描かれています。奄美大島と徳之島にのみ生息する、野生動物で絶滅危惧IB類(EN)に分類されるそうですよ。

大分県臼杵市

国宝・国の重要文化財・国の史跡に指定されている「磨崖仏」がご当地キャラの「ほっとさん」。とぼけた顔でバイクを走らせています。この国宝臼杵石仏がモチーフだそうで、シュールな表情がまたいい感じですよ。

高知県高知市

高知といえば、日本人が大好きな「坂本龍馬」の出身地。当然ですが、龍馬バージョンのバイク用ナンバープレートが存在します。桂浜でお馴染みのポーズの龍馬が日本の行く末を考えているカッコいいプレートですね。

広島県府中市

板垣恵介さんの「刃牙道(ばきどう)」の主人公・範馬刃牙(はんまばき)のナンバープレートが2014年から、2015年3月31日までの期間限定で600枚交付されました。かなりレアなバイク用ナンバープレートで、もっている人はお宝ものですね。

千葉県佐倉市

市制施行60周年記念事業の一環として、2014年に漫画家「ルパン三世」のナンバープレートが交付されています。テレビアニメ第1シリーズのオープニングでサーチライトに照らされるルパンの姿が描かれています。

福島県須賀川市

須賀川市には「M78星雲光の国」と姉妹都市として仮想都市「すかがわ市M78光の町」があります。ウルトラマンの生みの親「円谷英二監督」のふるさとでもあることから、このような粋な計らいが生まれているのです。2014年に市制施行60周年を記念として、「U」のカタチのウルトラマンナンバープレートが導入されました。

神奈川県箱根市

箱根駅伝で馴染みの箱根は、エヴァンゲリオンの舞台にもなりましたね。町のタイアップや町おこしの一環にエヴァシルエットデザインのバイク用ナンバープレートが交付されています。

東京都青梅市

市制60周年を記念して2011年に赤塚不二夫さんの人気キャラクター「イヤミ」「ニャロメ」の2種類各1000枚ずつを交付しています。

まとめ

さて、バイクのナンバープレートにまつわる話をしてきましたがいかがでしたか。普段は気にしていないので、色を指摘されると「そうだっけ?」となりますよね。街中でバイクを見かけたら、ナンバープレートに注目してみてください。
また、原付バイクの方はぜひ、この記事を読んだご当地ナンバーを調べてみてくださいね。それぞれに地元愛溢れるナンバープレートが作られているので、この機会にご当地ナンバーに取り替えてみましょう。