足つきの悪いバイクや、傾斜した地面でブレーキングすると立ちゴケすることはないでしょうか?
バイクに傷がついたり、転んで擦りむいたりだけでなく、公道で多くの人の目にさらされて恥ずかしい思いもします。
そんなバイカーの悩みを解決するのが、2022年11月11日ヤマハがプレス向けに発表した倒れないバイク制御システムAMSASです。本当に倒れないか、立ちゴケの救世主となるか、今回の記事ではヤマハから発売予定のAMSASをご紹介します。
目次
ヤマハが「倒れないバイク」にするAMSAS(アムサス)仕様を発表!一体どんな技術で立ちゴケを防止?
多くのライダーは「バイクは倒れるもの」と認識した上で、倒れないように自分に合ったバイクを選び、運転技術を磨いている方が多いでしょう。車のように箱で守られていませんから、立ちゴケとはいっても、シーンによっては命にかかわることもあります。
バイクは真っすぐにも走りますが、車体を傾けても倒れずに走ります。ハンドル操作がしっかりできれば、どこまで倒しても倒れないのがバイクです。
ハンドルを切ると前輪がその方向に傾いていきますが、ここでバイクが起き上がろうとする力を出すので倒れなくなくなります。セルフステア機能といって、バイクはハンドル操作が非常に重要なのです。
ところが、バイクの停止中は車体を真っすぐにバランスを取ることに集中してしまい、ハンドルを固定しがちです。これでは、足つきが良くてもハンドルが急に傾けば立ちゴケします。
ではヤマハのAMSASは、立ちゴケ問題をどのように解決したのでしょうか。
運転支援機能であるADASは、ドライバーが安全に操作をするためのサポートシステムですが、AMSASはAIを用いた自動運転補助システムを採用しています。バイカーのクセをセンサーが感知し、運転技術や速さなどのデータを計算してサポート、ハンドル操作を補助するのでバイクが安定します。
ステアリングを自動で制御しますので、狭い路地での無理なUターンや立ちゴケの心配がありません。バイクは狭い路地にも入り込めるため、渋滞を避けて走れるメリットもありますが、普段は利用しない路地に入り込んで困ることも多くなります。
特に観光地によっては、狭くて曲がりにくい路地が多くUターンを繰り返さなくてはいけません。慣れない狭い道路のUターンは、立ちゴケの確立も高く石畳で転んでバイクに大きな傷が残ってしまうケースも少なくはないでしょう。
自動運転補助システムにより、立ちゴケの心配がなくなれば、安心してバイクに乗れるだけでなくアクティブに行動できるようにもなります。注目したいのはこれだけではありません。停止した時でなく時速5km/h未満でも動作をする点です。モーターと駆動機構(機械要素)を組み合わせたアクチュエーターを搭載し、車体姿勢を感知して低速走行時にバイクを安定させます。
このシステムは低速走行や停止中だけでなく、減速する急カーブやブレーキングにも役立ちますし、時速5km/h以上でも、走行中にハンドルを取られて転倒する心配はありません。このように、走行中はもちろんですが、急ブレーキの際の握りゴケにも役立ち、バイク事故を未然に防ぐ効果も期待できそうです。
ヤマハではAMSASのステアリング技術を、バイクの危険回避アシストとして活用することも目指しているそうです。AMSASによって、まさに新世代のバイクの誕生がそこまできているのがわかります。
AMSASがつけられるのは新車だけ?既存車両への対応はアリ?価格はいくらぐらい?いつ取り付けられる?
AMSASは、制御のタイムラグが少ないEV車に取り付けた方が自立しやすいとは言われています。
モーターは制御がリニアですし、AMSASの構造が比較的シンプルで既存モデルやエンジン車でも搭載が可能になります。これが完成したら、自分のバイクにも取り付けができるようになりますし、憧れた大型の免許取得も夢ではありません。
特に、バイクが重くて起こしにくい女性や小柄で筋力がない人でも、憧れのバイクを安心して走らせることができるようになります。こんな高機能なパーツは、高額で取り付けも難しいのでは?と思われるかもしれませんが、さすがヤマハはユーザー目線です。
車両代+5万円程度なので、立ちゴケによって傷ついたバイクを修理に出すと考えれば、このコスパの良さは神レベルではないでしょうか。既存のエンジン車にも搭載可能ですから、新車じゃなく中古バイクにも取り付けられるのも嬉しいです。
ライダーの不安解消と安全運転をサポートするAMSASの販売時期ですが、残念ながら未定だそうです。技術面に加えてコスト面も、改良の余地があるそうですが、ヤマハなら近い将来このAMSASを私たちの目の前で披露してくれるでしょう。
とはいえ、バイクは見た目も大事!おしゃれな立ちゴケ防止アイテムをご紹介!
立ちゴケ防止だけでなく、安全運転の新技術として期待が大きいAMSASですが、デザイン性の面でも改良の必要があるようです。バイカーにとっては愛車のカッコよさはキープしたまま利用したいのが本音…でしょう。
とにかく、バイクの新機能を待っていられない!でも、立ちゴケはしたくない!
そんなライダーに、見た目もおしゃれで高機能な立ちゴケ防止アイテムをご紹介します。
アイテム①:サイドスタンドパッド
サイドスタンドパッドは、砂利が多く整地されていない駐車場やぬかるみでバイクを安定させるために使います。サイドスタンド下に敷くだけの簡単なアイテムで、持ち運びやすいサイズなだけでなく大型バイクの重量にも耐えられる優れモノです。
サイドスタンドのめり込み防止なだけでなく、紐付きフックでハンドルに繋げられます。パッド底はフラットになっていますから、床の傷防止にもなり室内駐車場利用者にもおすすめです。
アイテム②:ブレーキロック
ブレーキロックは、ロックという名だけあり、フロントブレーキを握ったまましっかりキープするので心配がいりません。
傾斜地の停車はもちろん、レーシングスタンド後の転倒防止やバイクメンテナンス作業時にも使えます。シート下にも入りますし、ボディバッグに入れて持ち歩けるので便利です。
アイテム③:エンジンスライダー
エンジンスライダーは、小さいけれど機能は抜群で、見た目にも響かないのがエンジンスライダーです。素材や色、形の種類が多くスポーツバイク・ネイキッドバイクどちらにも使えるのがポイント。
エンジンの下部に取り付け、バイクが転倒してもスライダーがダメージを軽減しますし、エンジンガードよりもコスパが良いのもポイント。
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コケるかどうかは乗る人次第!?立ちゴケしないためのコツと、立ちゴケしたときにすべきことについて解説!
立ちゴケはやろうと思ったときにはできず、ふとした瞬間にやってくる意地の悪いものです。
恥ずかしいし、カッコ悪いし、バイクだけでなくライダーの自尊心までもボロボロにしてしまう立ちゴケをしないようにするコツを解説します。
立ちゴケしないためのコツ
これから、立ちゴケしないためのコツを3つ紹介します。
無理なUターン、カーブの曲がり方をしない
バイクのUターン、カーブは、スマートにできるとカッコイイですが、転ぶと無様でしかありません。良く見せたい、カッコイイところを見せつけたいなど、バイカーには必要ありません。無理にUターンしたり、カーブを攻めて曲がるのはやめましょう。
立ちゴケだけで済めば良いのですが、反対車線から走ってきた車に巻き込まれたりすれば他人を巻き込む大事故にも繋がります。
足元に滑りやすいものがないところに止める
一般道路でも、停車や駐車時には足元に注意しましょう。特に街路樹が多い歩道は、落ち葉が溜まりやすく雨上がりは滑りやすくなっていますし、整地が不十分な山道や砂利道は要注意です。
タイヤが滑るだけでなく、スニーカーやブーツに砂利が挟まったり、濡れた落ち葉に足を取られてコケてしまうことがあります。雨上がりや天候が不安定な時、足元が悪いときは焦らずにゆっくり停車しましょう。
こまめに休憩を取る
疲れていると、車体に体を持っていかれて立ちゴケしやすくなります。同じ姿勢で長時間運転せずに、1〜2時間につき15分程度の休憩を取ってください。深呼吸や体を伸ばし、軽くストレッチするのもおすすめです。
立ちゴケしてしまったときにすべきこと
公道で立ちゴケしてしまうと、怖いのは後続車の追突です。最近はあおり運転など、故意にぶつけてくる悪質なドライバーもいるので注意しましょう。
まずは、自分にケガはないのか歩行者や自転車を巻き込んでいないかを確認します。
安全確保をしたら、後続車に倒れていることを知らせるために両手を大きく振って合図しましょう。
次に、車体を起こしてオイル漏れやウインカーランプがつくかなどチェックします。オイル漏れやエンジンの故障については素早く確認し、トラブルがあれば迷わずレッカーを呼んでください。
トラブルがあるままに運転するのは危険ですから、念入りなチェックを行いましょう。
ケガなく車体に問題がなければ、バイクを引き起こしましょう。バイクが倒れている方に回り込んで、片膝を隙間に差し込みます。踏ん張る側の足首は水平にすることで、力を入れやすくなると同時に捻挫の予防にもなります。
腰を落とし、斜め上奥に体を押し込むような感じで車両を持ち上げましょう。ゆっくりと上げていくのがポイントです。バイクが持ち上がってきたら、体を押し込みながら脚を伸ばしていき、車体を立てて完了です。
まとめ
立ちゴケは、不注意が原因で起こることが多いので、ほんの少しの注意とグッズの利用で防止することができます。ベテランライダーでも、立ちゴケに悩まされることはありますので神経質にならないのが1番です。
ヤマハの新技術を待ちつつ、立ちゴケしないよう安全運転を心がけ楽しいバイクライフを満喫しましょう。
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