※トップ画像は筆者本人ではありません(フリー画像です)
「新しいことを始めてみたいし、バイクの免許でも取ってみようかな……」とお考えの皆様、いかがお過ごしでしょうか。
今回の記事では、低身長(155cm)・やせ型・アラサー女性の筆者えぬが、普通二輪免許の取得に挑んでみた感想を書いていきます。
この記事が
「バイクの免許取得に挑戦してみたいけど、低身長でも大丈夫かな?」
「女性でも、バイクの免許って取れる?」
と思っている方の参考になれば幸いです。
目次
中型バイク(普通二輪)免許を取ろうと思ったきっかけ
筆者の場合は、「仕事をしていく上で必要だと感じたから」ですね。
アラサー女性としては、かなり珍しい動機だと思います。
というのも、筆者はタンデム経験しかないにもかかわらず、仕事としてバイク関係の記事を色々書かせてもらってたんですね(有難いことです)。
そのため、基本的に調べたことを中心に文章を作ってきたのですが……
それも1年、2年と続けていくと
「バイクに乗った経験がないと分からない・実感を持って書けないことが多すぎる!」
と、自分の力不足を感じる場面が増えてきました。
特にクラッチ操作の感覚や、ライディングポジションについては、どうしても乗ってみないと分からないことが多く……
「このままでは、良い記事を作り続けることができない」
「バイク乗りの方の気持ちを知るには、自分もバイク乗りになるのが一番だ!」
と思って、教習所に通うことを決めました。
完全に「キャリアアップのために、資格を取ろう!」というノリなので、他の方とはちょっとテンションが違うかもしれません。
ですが、そんな「明るい気持ち」がきっかけではない人間でも、最終的にはなんとかなりました(笑)
ですので、「バイクが好き」「新しいことにチャレンジしてみたい!」という方は、私よりもっと上手く、楽しく教習を進められると思います。
「バイクの免許を取りたい!」と思ったら、ぜひ臆することなく、トライしてみてくださいね。
中型バイク(普通二輪)免許に挑戦して良かったこと
では早速、中型バイク(普通二輪)免許の取得に挑戦して良かったことを紹介していきます!
良かったこと①:マニュアルバイクの楽しさが分かった
マニュアルバイクの楽しさが分かったのは、バイク関係の記事ライターとして大きな収穫でした。
今までバイクを運転したことがなかったので、
「半クラで繋いで……」
「ギアチェンジは素早く……」
という文章に対し、ふんわりとしたイメージしか持てなかったのですが……
教習を受けたあとは「分かる!分かるぞ!!」という気持ちになりました!
また、最初は悪戦苦闘していたギア・クラッチ操作も、合宿で10日間毎日バイクに乗っていれば、
「こうすればスムーズにギアチェンジできるんだな」
「クラッチはこれぐらいで……」
というのがだんだん分かるようになり、「マニュアルバイクって面白い!」と感じられるように。
基本的な操作が身につくまではかなり大変でしたが、多くのバイク乗りの方が感じている「バイクを操る楽しさ」の一端に触れられたことは、とてもいい経験になりました。
良かったこと②:バイクを一人で起こせるようになった
「バイクを一人で起こせるようになった」のも、免許取得にチャレンジして良かったなと思うことの一つです。
最初はバイクをコカしまくり、引き起こしもできず毎回教官に手伝ってもらうような有様でしたが……
教習が進んで学科を終え、卒検が近づいてくる頃には
「公道でバイクをすぐ起こせないと、誰かを追突の加害者にしてしまう!」
「免許が取れたとしても、このままでは公道に出る資格がない!!」
という謎の責任感が働き、最終的にはコツを掴んでバイクを一人で起こせるようになりました。
ちなみに、コツは脚の力で上げることです。
太ももの上にバイクのタンクを乗せて、押し上げていくような感覚でやるとうまくいきましたね。
感覚を掴むまでは、Youtubeに上がっている引き起こし動画を見ても「脚の力で起こすとは…??」と宇宙猫になっていましたが……
「バイクを膝の上に乗せる」ということに気づいてからは、自力でバイクを起こせるようになりました。
バイクに乗る上で、引き起こしは「できて当たり前」のことではありますが(苦笑)
できないことができるようになったのは、素直に嬉しかったです!
良かったこと③:いろんな人と出会えた
個人の所見なのですが、教習所の面白いところって、普段出会えない人と会えるところだと思うんですよね。
世の中のご多分に洩れず、筆者も教習所で色々な人に出会いました。
12名いた教習のメンバーは
・ヤンチャ系の若い子(高校生)
・アラフォーで免許取得に挑戦するサラリーマンの方
・真面目系のお兄さん(大学生)
・近所に住んでいるおば様
と、なかなか愉快な面子でしたし。
筆者はインドアの陰キャオタクなので、ヤンチャ系の若い子に話しかけられたときには、挙動不審になってしまいましたが……
話していくうちに「みんないい子やん!!」になり、頑なだった心が開きました。
また、教官の皆さんもすごく個性豊かで面白かったです。
・いつも笑顔で優しい雰囲気の、アメリカン乗りの教官
・ハーレーの眼鏡をかけていた教官
・できることが増えたときに「いい感じじゃん」と言ってくれた教官
・ギアチェンジがスムーズにできない我々に、「おめえらのはまだまだチャリンコだよ(笑)」と冗談めかして言っていた、話が面白いイケオジの教官
教官の眼鏡のつるにハーレーのマークが入っていて(この人ハーレー好きなのか……)と思ったり、風格のすごいイケオジの教官に「チャリンコだよ~」と言われて、ヤンチャな他の教習生の子と一緒に「確かに~!」とくすっと笑ったり……
楽しかったことを思い出そうとすると、自然と周りにいた人たちの顔が思い浮かびます。
そうした思い出がひとつできるだけでも、免許取得にチャレンジしてみて良かったと思えますね。
中型バイク(普通二輪)免許を取る上で大変だったこと
とはいえ、免許を取る上で大変だったことも色々ありました。
ですのでここからは、個人的に大変だったポイントについてもお話していきますね。
大変だったこと①:バイクの操作がなかなか覚えられなかった
シンプルに筆者の物覚えが良くないだけなのですが、バイクの操作がなかなか覚えられず、苦労しました。
卒検を受ける頃にはどうにかなってくるんですが、最初の3日間はずっとパニックでしたね。
あまりにも操作が焦りすぎていたのか、教官からも「借金取りに追われてるんじゃないんだから、落ち着いて順序良くやろう」と言われました。
この辺に関しては、先にYoutubeなどにアップされている「MTバイクの発進方法」などの動画を先に見ておけばよかったな、と思いましたね。
事前に「教習所ではこういうことをするんだな」というのが分かっているだけでも、随分と違ったと思います。
大変だったこと②:合宿なので休みがない
合宿なので10日間、スケジュールがギチギチで、休みがなかったのも大変だったことの一つです。
筆者の場合、車の免許を持っていなかったので、学科も一緒に勉強しなくてはならず、1日に覚えなくてはいけないことが多すぎて頭がパンクしそうになりました。
正直、7日目を超えた辺りで「休日も決まってて、ケガのリスクがない分、まだ仕事の方がマシかもしれんな~(白目)」と思いましたね。
この辺りは他の免許を持っているかや、合宿かどうかで変わってくるところだとは思いますが、個人的にはキツいポイントでした。
大変だったこと③:緊張しすぎて、卒検に5回、5日連続で落ちた
実はワタクシ、卒検に5回(5日連続)で落ちています!!(大声で言うことではない)
というのも、通っていた教習所が朝イチで卒検をやるところでして、事前に練習とかが全くできなかったんですよね。
で、卒検が受けられるのは1日1回まで。
するとどうなるか?
①朝、卒検に落ちる!
②午後に補修を受ける!
③補修を受けた後、夜一人で「明日は受からないと……」と不安になってメンタルが崩れる
④①に戻る
の無限ループが生まれるんですよ!!!!!!!!(しくしく)
なんて言ったらいいんですかね、こう、練習では問題ないんですよ。一本橋もS字も。
ただ、卒検になった途端、コースのどこかで急に心拍数が「ドッドッドッ……」と高くなって、身体がカチコチになって「わァ……ア……!(一本橋から落ちる)(クランク脱輪)」といった感じになっちゃうんですよね。
ですので毎回、減点が多くて落ちているのではなく、「検定中止」で完走できずに終了していました。メンタルベッコベコ。
補修を受けるたびに、教官に「今の感じで行けば、卒検受かると思うんだけどね……」と首をひねられては、(私だって急に動悸が高まって検定中止になりたくないですよォ~!)と思っていましたね。
……最終的に一週間、時間を置いてからリトライしたら、今までの連続失敗が嘘のようにすんなり受かりました。
後になって振り返ってみると、やはり「高い緊張状態が、毎日続く」というのが良くなかったのだと思います。
時間を置くことで気持ちを落ち着けると、スッと受かりましたし。
皆さんがもし、筆者と同じような状況に陥ってしまったら、時間を置くことも視野に入れてみてくださいね。
番外:女性が中型バイク(普通二輪)免許を取るとき、合宿だと後悔する?通いにした方がいい?
筆者は合宿で免許取得にチャレンジしましたが、途中から「通いにしておけば良かったな」と思いました。
教習を進めていくうちに、なぜそう思うようになったのか、理由を説明していきますね。
理由①:同年代の女性の中でも、とりわけ身体が弱い・体力がない方だった
この辺は人によると思いますが、身体が弱い方・体力がない方は、合宿より通いの方が良いと思います。
筆者は「安く済むから」という理由で、合宿にしてしまいましたが……
普段運動しない・デスクワーク・インドア気質の人間には、合宿のギッチギチなスケジュールは厳しい!
きちんと寝ているはずなのに、ジワジワ体力が削られていく感覚があり、だんだんしんどくなってしまいましたね。
また、いつも飲んでいる薬(鼻炎の薬)が、「運転する日は服用禁止」ということで、飲めなくなってしまったのもきつかったです。
1日2日程度なら、薬がなくても平気なのですが……
合宿中は毎日運転することになるので、その間ずっと薬なしで過ごさなければいけません。
日頃飲んでいるお薬がある方は、通いにしておいた方が無難だと思います。
逆に「体力には自信アリ!」「超健康体です!」という方は、合宿でパパッと免許を取ってしまうのがオススメですね。
筆者のように相当貧弱な方でもなければ、合宿の方が安く上がりますし、バイクに乗る感覚も掴みやすいのでお得ですよ。
理由②:家から遠い教習所にしてしまった
これは単純に筆者が教習を舐めていただけなのですが……
安さだけで自宅から片道4時間かかる教習所を選んでしまったので、家に帰ろうと思っても無理なのがキツかったです。
気持ちの話になってしまうのですが、教習でダメダメだった日は、一旦家に帰って仕切り直しをしたいじゃないですか。
けど、合宿だとそれができないんですね。
帰っても迎えてくれるのは見知らぬホテルの天井。OMG。
……別に、ホテルの居心地が悪いというわけではないんですけども。
(清掃のおばちゃんも、フロントの方もみんな良い人でしたし)
自宅に勝る安心感はなし!!というのは、ちょっとありました(小声)。
落ち込みやすい方や、家の方が落ち着くという方は、合宿にするにしても、自宅から近い教習所を選ぶことをオススメします。
理由③:教習所のご飯が合わなかった
合宿だと、食堂でご飯を出してもらえるのですが……
学生さんが多い教習所だったこともあり、全体的にご飯が茶色かったです(笑)
「唐揚げ!牛丼!コロッケ!」のジェットストリームアタックに、少食&胃もたれしやすい筆者の胃はなすすべもなく敗北しました。
※画像はイメージですが、こんな感じの料理が毎日3食続くのは厳しい~……。
仕方がないので毎回千切りキャベツをドカ盛りにして相殺していました。緑黄色野菜をくれ。
合宿の食堂のご飯と、自宅での食事の傾向が違い過ぎると、心と体に地味なダメージが入りますね。
「普段と違う食事が続くとストレスになりやすい」という方は、通いの方が無理なく免許を取得できると思います。
まとめ
今回の記事では、教習で大変だったことや、チャレンジしてみて良かったことなどを書かせていただきましたが、いかがでしょうか?
振り返ってみると、色々大変だったり、卒検に5回連続で落ちて「もう嫌ッ!嫌ッ!!!!」と思うことはあっても……
バイク自体への嫌悪感は、ほとんどと言っていいほど湧きませんでした。不思議ですね。
「バイク自体はあくまで乗り物」という認識で、嫌だと感じていたのは、自分自身の運転技術の無さとか、急に動悸がポップしてしまうとか、そういうところだったからでしょうか?
何はともあれ、無事卒業できて良かったです。
皆さんもぜひ、マニュアルで普通二輪免許を取って、ギアをガチャガチャやる楽しさを味わいましょう!!!
(おわり)