今回の記事はなんと、148cmの小柄女性ライダー・ややさんの大型免許取得体験談です!
「大型バイクへの憧れはあるけど、私にできるかな……」と思っていらっしゃる女性ライダーの皆さんにとっては、心強いお話ですね。
それでは早速、ややさんの体験談をご紹介させていただきます!

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これまでの流れ(経歴)
2021年10月に普通自動二輪取得。
2022年4月に大型免許申し込み。
6月教習開始。
7月10日卒検、同日にバイク購入。
7月12日免許交付。7月29日納車。

「はじめに」
大型自動二輪の免許取得に挑戦することにしました!
普通二輪を取ったからこそ知ったバイクの重さ、怖さ、大変さ……普通二輪の時はまだ何も知らなくて、バイクに触れたこともなかったので、完全に乗りたい気持ちと勢いで教習所に行きました。
でも、入校するには適性検査をパスする必要があります。大型は中型のときよりバイク自体もさらに大きくて重くなるので「中型でも大変だったのに……」と思うとすごく不安でした。
前回の記事はコチラ

「なぜ大型自動二輪免許を取ろうと思ったのか?」

私が大型免許を取ろうと思ったのは……
・今乗っている125ccのバイクでは、周りの人が乗っている1200ccのバイクと排気量に差があるので、ツーリングする際にどうしてもついていけない。
・いつか大型乗りたくなるかもしれないなら、今取ってしまうのもあり!
・制限がなくなるから好きなバイクに乗れる
・夫ともっと楽しくツーリングがしたい!

そんな思いで大型にチャレンジすることにしました。

「大型二輪免許教習」
まずは大型二輪の適性検査です。
内容は足つき、引き起こし、センタースタンド掛けです。
受付で待っていると、適性検査をしてくれる先生が「えっ…大型…⁉︎」と言いながら登場。
実はこの先生、前にも担当してもらった先生だったんです。そのときには「体格的に小型から始めた方がいいんじゃないかな?」と言われました。
もちろんその時から身長は伸びていないので「今回はやばい、入校できないかも…」と結構本気で思いました。
でも今回はこの適性検査をパスするためのある秘密兵器を持ってきていました!それは…グローブと厚底ブーツです!
まずは足つき。わたしの身長は148センチ。厚底ブーツのおかげでバレリーナ状態でしたが両足着きました!それに…「あれ?なんか思ったよりも跨りやすい!」という感覚もありました。

低身長の方の頼れる味方、厚底ブーツ!ややさん、前もって準備されていたとは流石です。


ニリンジャコメント:
厚底ブーツを選ぶときはかかとだけでなく、爪先まで厚底になっているものを選ぶと、足の親指の付け根が地面につきやすくて良いですね。
また、サイズの合うグローブを選ぶのも大事です!大き目のグローブはレバーやアクセルの操作感を狂わせてしまうので、しっかり自分の手に合うものを選びましょう。

最初は『この身長で大丈夫⁉︎』という雰囲気でしたが、先生が車庫に向かう途中でも「男の人でもびくともしないこともあるからね」と、前もってフォローもしてくれていました。たぶんそれだけ大型はわたしの体格的には難しいということ。なにはともあれ、適性検査もクリアして無事入校できました!

引き起こしをクリアしての入校、お見事です!


ニリンジャコメント:
大型バイクの引き起こしは低身長ライダーにとっての難関ですよね。
引き起こしはテクニックが大事ですので、コツを掴めば小柄な女性でも200kg超のバイクを起こすことができます。教習所や自宅で練習して、どんどん上手になりましょう!

「大型二輪教習から卒検まで」
教習中はパワーに圧倒されながらも、発進停止の立ちゴケはなし。普通二輪であんなにコケていた私からしたら、それだけでも成長!スラロームを反対からやってみるという体験の時に、バランスを崩して転ぶ時にアクセル開けてしまい大ゴケしたりと問題児でもありましたが……。
無事に見極めも合格し、いよいよ卒検!
2回目の卒検で無事合格できました!タイムも問題なく、法規走行もきちんとできていました。先生からも「今日の走りなら大丈夫だね!おめでとう!」と言ってもらえました。
同じ日に卒検だった教習所仲間さんとツーリングに行く約束もしました!

「運命の出会い」(大型バイク購入)
卒検後に、いつもお世話になっているバイク屋さんに、夫と一緒にわたしのバイクを見に行きました。
わたしも何度か一緒について行ったことがあるのでお店の方とは顔馴染み。BMWの新車がずらり!ピカピカのバイク達を横目に、まず先に中古車の展示場を見に行きました!

そして……出会ってしまいました。運命の一台に。

「えっ、ねえ、SVがある!」
「本当だ!今まで入ったの見たことなかったのに。まさかここで出会えるなんて」

立ちゴケでの細かい擦れはありましたが、他は綺麗なSVがありました。それを見ただけで、「なんだか優しい人が乗ってたんだろうなぁ」って伝わってきて……。

本当はこの日、SV650の新車を用意してもらえないか相談するためにバイク屋さんに行ったんです。
それなのにこのタイミングで出会えたなんて、わたしのバイクになるためにここで待っててくれたとしか思えない!そこまで言っちゃうと、大げさでしょうか?でも、もうこれは運命だと思いました!

さっそく店員さんにお願いして、試しに跨らせてもらいました。ここで出会えるなんて思ってなかったので、普通のスニーカーで来ちゃったのはちょっと失敗でしたね。写真も撮ってもらいましたが、フルパニアだから乗せられてる感満載(笑)

「きっと神様が合格のご褒美に用意しててくれたんだねー!」

店員さんからのお祝いの言葉も嬉しくて、テンション急上昇。

夫と一緒に

「ややの好きなバイクが勢揃いだったし、BMWみたいに電子制御いっぱいのいいバイクがこんなに並んでるのに、選んだのはSVなんだ」
「うん。わたしにとっての1番いいバイクだもん!」
「そうだね!本当に縁ってあるんだねー!もうこれはSVの流れだって思ったよ!」

とはしゃぎまくりました(笑)

これから乗っていくうちに倒したり、コケたりしてしまっても……わたしはこれからこのSVと一緒に上手になる!そう思いました。

「待望の納車!大型バイクデビュー」「仲間との繋がり」
運命の出会いを果たしてから2週間後、いよいよ納車。本当の大型バイクデビューです!
教習所仲間さんと近所を1時間半ほど走りました。
休みのたびに時間を合わせて、ちょっとでも乗る。1人は不安だけど、一緒なら心強い!
そんな練習を1ヶ月くらいしました。そのうちダムに行ったり、かき氷を食べに行ったりとツーリングらしいこともできるようになりました!

「ショックな出来事」
SV納車から2ヶ月。ついに取り回し中に倒してしまいました。自宅の駐車場からバックで出すときに、すーっと静かに。

起こすのに四苦八苦していたら、ご近所の方がバイクを起こすのを手伝ってくれました。本当に感謝です。私もコケた人を見かけたら、絶対に声をかけようと思いました。
そして、それを夫と教習所仲間に報告。ショックすぎて……。
でも教習所仲間と夫から

それでもめげずに乗るんでしょ?バイクは乗ってなんぼだよ!


いつか倒すとは思ってたし、それを見越してのSVでしょ!怪我がなくてよかった。たくさん乗って練習するんだよ。気をつけてね

と励ましてもらい、こうやってひとつずつ乗り越えて成長していくんだなと思いました。
もちろん安全第一で、大きな事故や怪我は絶対だめですが!

「そろそろ慣れてきたかな?」と感じてきた頃の立ちゴケ、ショックですよね。


ニリンジャコメント:
立ちゴケしてしまったときはパニックになりやすいので、起こす前にまずは深呼吸!落ち着いて周囲を確認し、エンジンを切って安全を確保しましょう。
道の真ん中でコケてしまった場合は、両手を振ったりして他のドライバーに知らせ、後続の事故を防ぐのも大事です。
また、立ちゴケ防止アイテム(ブレーキロックやスタンドホルダー等)を用意したり、車体に傷がつかないようエンジンガードをつけておいたりすると、さらに安心感が増しますね!

 

「泣いた」「笑った」「驚いた」「感動した」「怖かった」「嬉しかった」瞬間を理由とともに教えてください。

バイクを好きになって、教習所で出会いからツーリング仲間になって、一緒に練習したり励まし合える仲間ができました。夫の優しさも改めて感じました。
インスタを通して、バイクで繋がることができた方、実際に一緒にツーリングに行ってくれる方とも出会えました。フォロワーさんから本当のリアルなお友達になりました。同じ時期に大型教習に通っていたフォロワーさんとは、他とは違う絆のようなものを感じています。
いつか一緒に走ろうねと約束も。遠方なので、それまでにお互い練習がんばろうね!と。
年齢も住んでいるところも違う人たちとも、バイクが好き、ただそれだけでこんなに仲良くなれる。相手のことを思いやることができる。本当に素敵な繋がりだと思います。
バイクと出会えて本当によかった!これからも安全に、無理なく、楽しく、バイクに乗り続けていきたいです。いろんな景色をSV650と一緒に見に行きたいです。

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大型教習、立ちゴケを乗り越えてバイクライフを満喫されている、小柄女性ライダーさんの体験談でした!
いかがでしたでしょうか?筆者のニリンジャも決して体格の良い方ではありませんが、大型バイクに挑戦された方の体験談を読んで、自分もチャレンジしてみたい気持ちになりました。
体格に関係なく、自分の好きなバイクに乗る素敵なライダー女子の方が増えますように……!